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波多野均つれづれアート

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トゥール・ダルジャン、銀の塔亭での夕食会のこと。つづき編・・

最新コメントに寄生虫的というか、ビールス的コメントが入るようになりましたが、こういう人間はフランスの軍隊組織、レジヨン・エトランジェ、外人部隊で、徹底的に人間訓練をした方がいいかと・・知り合いが居るから、ご紹介しましょう。南仏のAubagne、オウバージュ・・監獄・牢獄という意味、の町に、その訓練所があるので、USの海兵隊同様に徹底的にしごいてもらったら・・・さて、こういうコメントが来るということは、私の不徳とするところですが、ブログ読者のみなさんに不愉快な思い・・ご迷惑をおかけし、エクスキューズです。                           さて、パリの老舗フランスレストランのトゥール・ダルジャンは三ツ星レストですが、どこかの国の変テコ料理店のような・・・一見さんお断り・・・は、ありません。きちんと、予約をすれば、誰でもが楽しく食事できるレストランです。まぁ、三つ星ですから、お客さまの方もそれなりのコスチューム・服装は必要ですが、普通のフォーマルな背広とネクタイ、ご婦人方だったら、ちょっと、ドレスアップして、真珠のネックレスをつけるとか・・・食事をするのですから、なにも、オート・クチュールのパリコレに来ているわけでもないので、服装にコンプレックスを持つことはありません。・・給仕長がメニューのカルト・メニュー表を持ってきて、我々四人に配ばり、そのメニューカルトには、料理の品書きはあるのですが・・その横に値段が書いていない。給仕長が私にこのメニューカルトを渡すとき、ニヤリと笑ったような・・・なんと、私のメニューカルトにしか値段が記載されていない・・・ということは、今晩の食事は、オレのおごりなの・・・そういう、サービスなんですね。女性・ご婦人に渡すメニューカルトには値段が書いていないのです。そのテーブルで、一番の年長者に値段付のメニューカルトを渡すということが、暗黙の了解になっている。日本でこれをやったら、年上のおじさん達はパニックでしょうね・・・。女性・ご婦人方は値段なんか気にせず、ご注文下さいというフランス式サービス。女性は大事にしないと・・・あとが恐いでしょ?・・・在仏日本大使館で何年間のパリ勤務だった若い夫婦は、もう二度とくることもないからと、フォアグラとオマールエビのサラダ風とか、注文していましたが、値段が記載してあるメニューを持っている私は、前菜の中で、一番安いゆでアスペルジュ・アスパラガスをたのんだ。このトゥール・ダルジャンは、鴨料理で有名というか、ほとんどのお客はこの鴨料理を食べに来ているから、ここで牛肉のステーキとか舌びらめのノルマンディ風とかを食べるお客はいない。メイン・主菜に鴨料理をそれぞれが注文しました。そうすると、こんどは、ソムリエ・ワイン係りが分厚いワインリストを持ってくるんですね。お腹もすいて、ワインのお勉強する時間・・・もないので、ソムリエに前菜にこれこれ、しかじかの料理を食べるんだけれども、それに合うワインは何がいいの・・・すると、ソムリエは待ってましたとばかりに、・・・フランス各地のワイン講座が始まるのです。・・・十分ばかり、ワイン講座のお話しを聞いて、・・・じゃあ、オススメはと聞くと・・・ソムリエのお兄ちゃんは、前菜のアスパラガスにはブルゴーニュの白ワイン・ムルソーの年代物でいかがどすえーと、ススメテきた・・・ダコー・わかった。じゃあ、鴨料理には・・・ソムリエのお兄ちゃんはいろいろと変化球を投げてきたけれども、結局、以前から飲みたかったブルゴーニュの偉大なる赤ワイン、ナポレオンが常に飲んでいたという・・・年代物のシャンベルタンをたのんだ。・・・大変なのですよ。食事の前に、こういったセレモニー・やりとりをする・・・これがフランスの習慣・伝統、フランス料理を食べる、めんどくさい手続きの・・文化とはめんどくさいものです。・・始まりなのです。・・・続く・・・
トゥール・ダルジャン、銀の塔亭での夕食会のこと。つづき編・・_a0153141_18582638.jpg
フランス人が見たら、よだれをたらす・・・パリの肉屋さんのボライユ・家禽類・・鶏、鴨、ウズラ、鳩・・。手前の赤いブラック・商標は、どこそこの地方の農家で買いました、品質は保証されていますよ、という公認証明の商標。手前右側二つがカナール・鴨です。
by h-hatano-art | 2010-03-11 19:03