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波多野均つれづれアート

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ショー・ショー・ショー、暑い暑い暑い・・・カニキュール、酷暑・猛暑のフランス各地・・・

朝五時過ぎに夏の雷りの音でレベイユ・目覚めてしまい、強い雨も降ってきて・・・昨日のフランス国内の最高温度は、フランス中央に位置するニエーブルの町で41,1℃、フランス南西部のボルドーの町で40℃、パリとパリ近郊は37℃・・・熱風が舞っていました。パリ市内の各地区の市営プールは、コンプレ・満員のすごい人出でありました。パリ市内の屋根裏部屋なんかに住んでごらんなさい・・・サウナ状態というか、電子レンジの中状態・・・みんな、パリ市営のプールへ直行する・・・フランスは長ーいこと、冷房・換気の電化製品が存在しない国でありました。まぁ、ブルンブルンと音のするファブリケ・シノア、メイド・イン・チャイナー、中国製の電気扇風機があるかないかの状態でした。フランス・クルマの冷房装置付きなんて、昔はございませんでした・・・つい、最近のモダニゼ・近代化、グローバル化の波で・・・冷房もあった方がよかよかと・・・ですから、各家庭の冷房とは、最大限に中国製の扇風機を使って・・・生ぬるい風を回してるだけでありますが・・・そういう、非常に、夏の冷房対策のペイザン・田舎もののフランスです。部屋の中で、28℃以上ですから・・・脱水症や熱中症にもなるという・・・ぞくぞくと人が倒れ、ポンピエ・消防の救援隊のピーポーピーポーが鳴っている・・・ショー、暑いパリ南近郊のアパート・・・人間、28℃以上の部屋の中にずーといたら、頭の脳ミソが湯豆腐状態・・・あくびがひんばんにでて、気がつくと筆を持ったままで・・・絵を描いている・・・ウトウトしているという大変な毎日です。スペイン方式のシエスタ・お昼寝がいいのでありましょうが、そんなことをやっていたらトラバーユが進まない・・・30分間隔で顔を洗って、お水やむぎ茶をふんだんに飲んで生きております・・・この猛暑でフランス全国のアイスクリーム屋さんが大繁盛しております・・・
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パリ市内の各公園の噴水なんて、プールになっております・・・噴水に両足を浸してのしゃべくり・だべりんぐ・・・学年末の最後の週ですから・・・来週から、夏バカンスが始まる・・・もう、気分はバ・カ・ン・ス・・・この新聞写真は、ルーブル美術館のピラミッドの地上入り口にある噴水・・・美術館の中は、冷房がきいてる・・・暑いから、涼みに美術館にオニバー、レッツ・ゴォー、行こうー・・・
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パリの街には、こういうパッサージュ、通りぬけ道というものがいっぱいありまして、それぞれが個性を持っています。これは、国立図書館とフランス銀行の近くにある、ヴィヴィアンヌのパッサージュ、通りぬけ道・・・こんな雰囲気の場所で、ジャン・ポール・ゴーティエのお店やユキ・トリイのお店がある・・・お昼ご飯や午後のお茶をしたら、パリ気分100%です。ここは、通路のモザイク細工が美しい・・・猛暑の時はサウナ状態ではありますが・・・どうして、ここに来たのかっていうと・・・この先にワイン販売専門店があるのです・・・わけあり、パッサージュ、通りぬけ道なのです・・・
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こういう、絶対にお目にかからない・・・ボルドー超高級赤ワイン、夢のシャトー詰めのマグナム・通常ワインの二倍の量、やジェロボアム・通常ワインの六倍の量、さらに、大きい5リットル瓶・・・日本では大ビン詰めは安いものとなっていますが、フランスでは伝統的にいい年のワイン、出来のいいワインは味が安定しているので、マグナムやジェロボアムや5リットル瓶に詰めてある・・・結婚の披露宴パーティや出産のお祝いや誕生日お祝いの時に大勢のお客をよんで飲むもの・・・が豊富にあるワイン専門店・・・昔はフランス人のじっちゃんがやってましたが、娘夫婦の時代になってお店を拡張し、ワイン・バー、お店のワインを飲めるコーナーを始めて・・・いつの間に、アヒルの子が白鳥になってしまったようなワイン専門店にメタモル・フォーゼ、変身しました・・・ワタクシ的には、以前の、じっちゃんとワイン話しをしながら・・・値段の高いワインを買おうとすると、今年はこっちのワインがおいしいのだと値段の安いワインをアドバイス・勧めてくれたり、フランス各地には、こんな隠れた安いワインもあるのだよー・・・じっちゃんがフランス各地をクルマで回って、生産地から直接、ワインを買ってくる・・・っていう雰囲気のお店の方が好きでしたが・・・モダニゼ・近代化の、グローバル化の、世界からやって来るワイン愛好家のお店に変身してしまった・・・ワイン・カウンターもあって、グラス・ワインの立ち飲みも出来ます。もち、グラス・シャンパンもございます・・・大変によろしいところなのですけれども、お財布のユーロがアッという間にディスパリュウ・消えてしまうという・・・あんだけ飲むのだったら、ブテイユ・ワイン一ビン買えばよかったと後悔する・・・禁断の場所、禁断の通りぬけ道なのであります・・・二十世紀のフランスの作家、アンドレ・ジッドの小説の中に、狭き門というロマン・小説があり・・・狭き門より力を尽くして入れとありまするが、ここは、狭き通りぬけ道を力を尽くして脱出せよという覚悟の必要なパリのパッサージュ、通りぬけ道なのであります・・・
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ピンもあればキリもあるってうのが、パリの街の雑多雑多なおもしろさでありまして、土曜日のパリ市役所近くのマルシェ・市場では、大パエラ鍋のお惣菜のパエラを売っておりました・・・夏の暑い時は、パエラを食べて・・・スペインの郷土料理のパエラ、お肉・野菜・海鮮とサフラン香料の炊き込みご飯ですが、なぜか、フランス人は大好き好き好きのパエラちゃんです。冬季節には、売っていないパエラちゃん・・・雪降る寒い日とか北風吹きぬける日にパエラは食べない・・・暑い夏の食べものです・・・フランス人の感覚では、お米は野菜だというフィーリングですから、ダイエット食でもあるのです。反対にパンはバターをつけて食べたり、フロマージュ・チーズと一緒に食べるので、ブーちゃん・太ってしまうと・・・お野菜感覚のダイエット食のお米も食べんにゃいけんよー・・・夏のサラダに、お米のサラダもございます。フランス生活、最初の頃、このお米サラダに遭遇した時は、オリーブ・オイルまみれになったお米ちゃんに・・・なんて、カワイソー、こんなになっちゃって・・・中原中也の詩の中に、汚れつちまつた悲しみに・・・というリフレイン・くり返しの美しい詩がありますが、このオリーブ・オイルまみれになったお米サラダに・・・中原中也の汚れつちまつた悲しみに・・・をふと思い出し・・・お米はアジア人・日本人にとって神聖かつ、大切な犯さざる食べものでありますから・・・お米に対する冒涜だーと、本気で思いました・・・今では、フランス人家庭の夏のガーディ・パーティ、バーべQ大会で前菜に食べるサラダとして、いいんじゃないのー、お米のサラダもと・・・もっと、大量のオリーブ・オイルをかけて、パクパク食べておりまするが・・・
by h-hatano-art | 2011-06-28 16:11