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波多野均つれづれアート

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今日のフランスは全国的にエピファニーの日、ガレット・デ・ロワ、王様のガレットを食べる日・・・

元旦の日に、フランス人たちとの新年を祝う会に参加して、いつものフランス式挨拶、ビズ・両ほほにキスする挨拶をして、その日の夕方は、ワタシの誕生日を祝う食事会によばれて・・・夜の九時すぎに外に出たら、寒風が吹きぬけ悪寒がして背中ゾクゾク、身体が震えるほどの悪寒ゾクゾク・・・元旦の朝のフランス式挨拶でバッチリと風邪ヴィールスを感染されたよう・・・それから、症状が胃のムカムカ、身体の節々が痛い、異常な寝汗、下痢状態とフラフラ感・・・なにかもののけにとりつかれたような日々でありました。背中の悪寒ゾクゾクというものは、けっしていいものではありません。ようやく、カム・バック、復帰してきました。冬の季節のフランス式挨拶ビズ・両ほほキスは気をつけないと、確実に相手の風邪ヴィールスをもらってしまいます。さて、今日はフランス全国的にエピファニー・・・エビフライの日ではありませぬ・・・キリスト公現、主顕の日・・・東方三博士のお話しは、長くなるので新約聖書物語あたりで・・・つまり、キリスト誕生のお祝いに東方から三人のロワ・王様がお祝いものを持って、駆けつけた日が今日のエピファニーとよばれているもの・・・この日にフランス庶民の間では、十五世紀からガレット・デ・ロワ、王様のガレットを食べる習慣・伝統が残っているとか・・・すかし、訛ってしまった、しかし、この欧州経済クライシス・危機で諸物価が軒並みにアップし、このガレットも一番ちっちゃいので15ユーロ、千五百円前後・・・以前は、5ユーロ、五百円前後ぐらいで買えた・・・小麦が、卵が、バターが、電気代が人件費がというモロモロの理由で値段がアップ、しかし、どんなに値上がりしても縁起もの・今年の運を引き寄せるようなフィーリングの食べものなのでフランス人はみんなこぞって買ってゆく・・・ピュターン・アホくさーっていうことで、自宅でこのガレットもどき・ガレット、焼き菓子変化球パイを作ることにしました・・・
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本当は、正しくはこのガレットの中身はアーモンドクリームなのでありますが、絵描きのお菓子作り・マイ・オリジナルなので冬季節の安いリンゴちゃんをバターと角砂糖で煮詰めてコンポートしたものを詰めることに勝手に決めて・・・アーモンドクリームとは、アーモンドの粉とバターと砂糖で作るクリームのことで、これは中世時代にアラブ諸国からヨーロッパに伝わってきたお菓子の一部・・・スペインのアルハンブラ宮殿の時代前後に、それ以前にはヨーロッパにアーモンドの実、粉なんてものはありません。みんな、星座観測技術やイスラム医学やイスラム文化の中に入って、ヨーロッパに伝わってきたもの・・・今でこそ、イスラムは民主化がおくれているとか、テロリストだとか悪いイメージされていますが、中世時代は最新の文化・文明を持っていた・・・弱火でフタをして三十分ばかり、砂糖煮にする・・・タルト・タタンのリンゴ砂糖煮と同じ・・・
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用意するものは、市販のフィユタージュ・パイ皮地とバターとカネルのプードル・粉・・・タルト型はバターを塗って冷蔵庫で冷やしておくこと・・・これがプロの秘策です・・・
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リンゴが柔らかくなってきたら、カネルの粉を適度に入れます。リンゴとカネルの香辛料は、相性がいいとされております。香りが高くなる・・・
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そして、お子ちゃまがウチにはいらっしゃらないので、さらに香りづけにミラベル・すももの一種・・・の蒸留酒を適度に入れます。そして、火をとめ、鍋ごとベランダに出して、このリンゴ砂糖煮が完全に冷えるようにします。生温かい状態でパイ地皮につつむと、パイ地が破れる・・・これは、ドイツ人の娘さんのお土産、45度のアルコール度があるミラベル・すももの蒸留酒、よく食後に飲む食後酒のひとつ・・・フランスとドイツの国境、アルザス地方で作られるフランス産のミラベル・すももの蒸留酒が有名・おらが村のお酒・・・自家製の密造酒も多し・・・なので地元の農家の家々のじっちゃんたちがひそかに作ってる。自分用に・・・ライター・マッチで火をつけると、火がつくようなドラゴンの口から火吹きボーっというような、アルコール度が強烈なもの・・・これを無理して一気に飲んであげると、お前はいいやっちゃー、もう一杯とすすめられる・・・胃の中は大変です。それで、また、消化によろすーい&食欲が増すんじゃーというのが田舎のフランス人的な考え・・・そういうお酒です・・・
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フー・オープンを180度にセットして、スイッチ・オン・・・パイ地皮の半分にリンゴのバターと砂糖煮を詰めてゆく・・・パイ地を二枚使ってもよろしい。よーく、パイ地をくっつけて中身が出ないようにフタをする感覚で・・・フォークの背を使って、くっつけたところを押し付けるようにしてギザギザをつける・・・これであとは、熱熱のオープンの中にいれるだけ・・・45分間ぐらいで焼きあがる・・・超カンターンでしょ・・・
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じゃーん、タラーン・・・ガレット・デ・ロワ、王様のガレットの変化球・・・ガレット・デ・ポンム、リンゴガレット・パイの出来上がり・・・上から、スークル・ド・グラース、粉砂糖を茶漉しを使って適度にかける・・・なかなか、それらしきガレット娘になってしまう・・・人生は何ごとも挑戦・チャレンジです。やるか、やらないか・・・思い切ってやってみると道は開けるものです。フランスの作家、ロマン・ロランが残した言葉・・・行動しないで考えることは、眠ることです・・・ずーと、眠りの森のプランセス・姫にならないように、今年こそは自分なりに何かにチャレンジ・挑戦して、眠りの森の深い眠りから覚めましょう・・・レベイエー・レベイエー・起きる時間だよー・・・じゃあ、ボン・ディモンシュ、よい日曜日でありますように・・・チャオ・チャオー・・・健康第一・無事故の一年を・・・外から帰ったら、ウガイと手洗いでっせ・・・
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いやはや、はやいや、セ・ボン、セ・ボン、マニフィカー、すんばらしーいー・・・おいしいのなんのって・・・一晩おいたガレット・デ・ポンム、リンゴのパイケーキは、味がなじんでカネルの風味いっぱい&ミラベルのお姉さま大人味で、これならいいじゃん、イケルイケルじゃんじゃんの仕上がりに・・・フェーブ・中に入れる陶器にイチゴの陶器を使って、ハーイ、立派にガレットしてます・・・近くに住んでたらお届けしてあげるのに、ドマージュ・残念残念・・・人生はなにごとも挑戦あるのみです・・・やってみなきゃあ、わからんじゃろうー・・・
by h-hatano-art | 2012-01-08 14:51