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波多野均つれづれアート

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シトワイヤン・ド・モンド、世界市民のヴァルール・価値観意識を持つこと・・新時代感覚の価値観・・・

フランスからのアート紹介ブログなのでありますが、このヨーロッパ全域寒波でアートどころではありません。今、描いてる油絵の絵の具が全然、乾かない・・・冬季節は油絵の具が乾くのが遅く、乾燥剤を溶き油・リーシードに入れるのでありますが、それでもなかなかに乾かない・・・絵描きというものは、一度に五枚から十枚ぐらいのキャンバスを用意してトラバーユ・絵を描きます。とっかえ、ひっかえ、油絵の具が乾いた順番から絵を描く・・・一枚の絵をずーと、描いてるのではありません。絵の具が乾かないと、次の工程に進めないというのが油絵の特性です。水彩画と違って、絵の具を重ねて重ねてトラバーユするので・・・ですから、いつも十枚から二十枚ぐらいの進行中の油絵が壁にかけてあり、それを24時間中24時間ずーと、見ていて・・・次はこれをとか、次はあれをとか・・・不思議なことに、絵を描き続けていると絵の方から次はココを描いてくれとか、あすこをやり直せとか・・・そういう絵からの声が聞こえてくるもの、それは心の中からの・生命からのエコー・声といってもいいもの・・・これは自我を乗り越えて無我の境地になる奇人変人のアート人間にならないとわからないものです・・・さてさて、今週のパリとパリ近郊のお天気は気温がちょっこっとアップし、雨模様の一週間・・・異常寒波は南仏やコルシカ島だとかイタリア北部の山間部、東ヨーロッパ各地&トルコで大雪降り積もると・・・フランスの地方では、シャトー・お城で有名なロワール地方のロワール河がシャーベット状になって流れていたり、南仏の湖に生息している渡り鳥のフラミンゴ・ローズ、ピンク・フラミンゴが異常寒波で続々と凍死したり・・・イタリア・ベニスでは寒波の中のカーニバルが始まったとか・・・
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フランステレビの日曜日の夜ニュースにイタリア・ベニスでのカーニバル始まりニュースが・・・ゴンドラもなにか寒そう・・・フランス人にとってのベニス旅行は婚約したとか、新婚旅行のハネムーンで行く場所、大変にロマンチックな町だとイメージされております・・・ダンナの一時的な心の病気・ついフラフラ浮気がバレてそのピチエ・お許しの・・・オレが悪かったの心からの反省旅行にも、よく使われる場所なのであります・・・ご本人が本当に反省してるか、どうかは知りませんけれども・・・とにかく、ベニスの夜のロマンチック・マジックで一件落着となるのがフランス人中年カップル・・・そういうフレンチ・カップルズいっぱい知ってます・・・ですから、ちょっとでも浮気をした日本のダンナたちも・・・浮気未遂であったとしても・・・奥様方をロマンチックなベニス旅行に連れて行かねばネバネバなのであります・・・夕暮れのベニスの運河そばの小奇麗なイタリアーノ・レストランの戸外テーブルでシャンパンなどを飲みながら、奥方の目を見つめ、手を握って、オレが悪かったと反省・懺悔しなくてはならないという・・・ベニス・ベネチアの町なのであります・・・イタリアーノ・男性は何度もシャンパン飲んで、何回も反省・懺悔しなくてはならないけれどもね・・・これ、イタリアーノのおっちゃんたちが読んでたらマズイぜ・・・イヤイヤ、まったく、本当にその通りなんだよーと、多分、言うでしょうね、イタリアーノのおっちゃんたちだったら・・・
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フランス・ナウで話題になっているサルコジ大統領の再選を狙ってのフィガロ・マガジンのロング・インタビュー・・・メ・ヴァルール・プール・ラ・フランス、フランスのためのいろいろな価値観・フランスの伝統的価値観・・・われわれ絵描きのあいだでは、このVALEURS・ヴァルール、価値観・価値基準という言葉は、色価として・・・美術学校の画学生時代には、ウルサイぐらいに絵の中にヴァルール・色価がないとか、あるとかよく使われます。ちょっと、絵のお勉強・学問を・・・ヴァルール・色価とは、絵の中の色彩の色相・明度・彩度の相互関係を示し、大昔のクラシック絵画は明暗の調子によって絵が描かれたが、印象派以後の近代絵画は色彩中心になり色相・明度・彩度の相互の対比関係で立体感や空間の広がりやムーヴマン・絵画面の中の動き・・・を表現するようになったもの・・・絵のお勉強・学問も大変でしょ。こういうことも、頭の片隅に入れておいて絵を描くことも大切なのであります・・・しかし、しかし、サルコ・・・フランス人はサルコジ大統領のことをこうよぶ・・・の言ってるヴァルールとは、フランス人の伝統的価値観・価値基準とは、一体、何なのかっていうこと・・・それは、カトリック・キリスト教とユダヤ教の宗教的な価値観、道徳だとか習慣だとか・・・フランスは政教分離、政治と宗教は分離している・影響されることはないとありますが、それはタテマエ論・・・フランスにもホンネとタテマエが存在します。男女平等なんてのはタテマエ論、自由・平等・博愛思想もタテマエ論、人種差別がないというのもタテマエ論・・・現実は政教同体のフランセ・ブロン、白いフランス人たちのフランスなのだと・・・ユダヤ系フランス人は経済界やメディアを握ってるし、コミノテ・ジュイフ、ユダヤのコミュニティ・共同体の集まりには、フランス大統領は右陣営でも左陣営でも必ず、参加・出席しなくてはならないし・・・そのフランスの伝統的価値観・価値基準とは、カトリック・キリスト教とユダヤ教のフランスの価値観・・・イミグレ・移民労働者のイスラーム系フランス人に対する威嚇のようなもの・・・反対にイスラーム系フランス人たちには、シトワイヤン・フランセーズ、フランス市民としての自覚がない、フランスに同化しない、フランスに従わないと・・・段々、フランス極右翼はエスカレート・・・サルコジ大統領の右翼化と分析・批判されていますが、極右翼急増のストッパー・安全弁の役目もあり・・・いろいろとコンプリケ・複雑なフランス社会なのであります。日本社会で日本極右翼が日本に住むならば着物着て、チョンマゲゆって・・・と言ってるようなもの・・・それを全てクリアー・乗り越えたところの価値観意識、シトワイヤン・ド・モンド、世界市民意識・・・新しい時代の価値観意識が必要だと思うのは、我ひとりのみか・・・面倒くさいことですが、日本社会もよくお考えになる時が来たと・・・ちっちゃなコップの中の社会で、国会討議・質問がクイズみたいだとか、イジメられてるとか、一国の最高責任者が愚痴を言ってるのは大変にみっともない・・・3.11以後の新生日本はシトワイヤン・ド・モンド、世界市民意識の新しい価値観で・・・ひとりひとりの意識改革・意識革命・・・シャンジェ・ソワ・メム、自分自身が変わること・・・古い自分から新しい自分へと・・・
by h-hatano-art | 2012-02-13 17:16