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波多野均つれづれアート

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一年後の東北・仙台に住む友人・畠山君に会いに、仙台に行くの巻き・・・

期限が5月30日まで使用可能なジャパン・レイル・パス・・・1週間の日本全国・日本列島どこへでも行ける周遊券・・・なので、今日の朝の東北新幹線で仙台に行ってきます。仙台には、昨年のノエル・クリスマス時期に開催された東日本大震災チャリティ展覧会に我々二人の絵を送って、参加していたもので・・・仙台には、東京での美術学校・創形美術学校の学友・同じ教室・アトリエの友人の畠山君が在住していて・・・彼は仙台市内で東北の美術系進学高校生を対象に受験学校をやっていて、今では、仙台市民のナントカカントカ名誉市民にもなっているという、地方の名士になっちゃっている人物・・・その畠山君に会いに仙台まで行き、一年経った東北の被災地を見てほしいと・・・被災地現場に行ってまいります。途中、フクシマも通過しましす・・・フランス人に伝えなければいけない本当のことを見てきます。何年後になるか、わかりませんが、絵描きの眼から見た東北地方の風景画のエスキース・下絵を描いてこようとも思っています。アメリカ人にとって、2001年9月11日のニューヨーク・マンハッタン島のツイン・タワーズにクラッシュ・激突した、テロリストにハイジャックされた二機の旅客機のメモワール・記憶は生涯・忘れられない歴史的な大事件・・・アメリカ人の・世界の人々の価値観が、それ以後、変化したというものでありました・・・と同様に、昨年の3月11日の東北大地震・次々に東北沿岸を襲った大ツナミ、そして、フクシマ原発の爆発のその後、アプレ・フクシマ、福島のその後・・・日本人の価値観が大きく変わった・変わらなければならなかった歴史的な大事件・・・遠くフランスに住む日本人のワタシも、生まれて初めて心が痛くなるという経験をし、わが祖国・日本がアブナイと・・・多くのフランスの友人たちから、日本がんばれ・コラージュ・ド・ジャポン、日本に勇気を・・・の激励をいただき、一年後の東北の現実を見てまいります。日本人であるならば、知らん顔をしては生きてはいけない現実を見てきます。それが、ワインと同様に・・・熟成して、何年か後に3.11の東北の風景画を描く・描かなければならない自分になるという・・・仙台行きなのです。東北の今日のメテオ・お天気は大荒れの雨だとか・・・いいじゃーん、やってやろうじゃないかの心意気で東北の現場を見てきます。プチ・ボランティア、お手伝いもやってきます。忘れられるものなーらーばー・・・という中島みゆきのシャンソン・歌がありますが、日本人として生まれてきて忘れてはいけないものをこの眼で見て、この身体で感じて、ケルク・ショーズ、フランス語では、言葉で説明できないもの・表現できないものを・・・ケルク・ショーズ、何ものかという・・・を感じてきます。見ることは感じる・考えること、感じる・考えることは行動すること・・・これが絵描きのストライクゾーンど真ん中の生き方です。現場に行って、自分の眼でまず見ること・・・それからケルク・ショーズ、何かが生まれると・・・人生はその繰り返し繰り返し・・・社会にアンガージェ・積極的に参加して生きるということとは、そういうものです。その積極的社会参加の学習は36年間の在仏長期生活の中でフランスから教わったもの・・・知らーんもんねの人生で生きるのか、積極的な社会参加で生きるのか・・・ホンモノの絵を描くための人間修行なのです。じゃあ、この辺で・・・東北を見てきます・・・Alanis Morisset-Ironic なんかが、お天気不順の東北行きの応援歌にいいものかと、元気づけにいいものかと・・・人との出会い・自分をとりまく環境・・・人生には偶然なことはないと、すべてが必然なのだと、意味のあることなのだと・・・東北・仙台レポートは、あとで・・・ア・ビィアント、じゃ、また・・・チャオ・チャオー・・・今は夕方の六時、仙台市内のホテルからブログしている状態・・・お昼前に仙台駅にアリベ・到着し、畠山君の超省エネ自家用車で仙台郊外のツナミ被災地へ直行、天候不順の寒気流の影響でカミナリと大雨がきっちりお出迎えしてくれまして、ドラマチックな仙台被災地視察に・・・うーん、と声もでない状況・・・かつてあった住宅が根こそぎにエグジステ・パ、存在していない・・・家の土台コンクリートだけがむき出しになっている、海の底の大きな岩があちらこちらにゴロゴロ・・・マンマ・ミイアーの状態の一年後・・・名もない小さな花が海岸近くの空き地に咲いていました。雨が強く降り、カミナリも加わって・・・忘れられない被災地視察となりました。途中、被災者専用の仮住宅も見て・・・一年経っても、終わっていない被災地・・・あちらこちらの空き地に雨にぬれた小さな花束が、亡くなった人々のために点在している・・・そういう状態の被災地の現場でした・・・これから、畠山君と一緒に夕ご飯、せんだいメディアテークで待ち合わせです。じゃあ、ア・ドゥマン、また明日・・・
by h-hatano-art | 2012-05-28 06:00