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波多野均つれづれアート

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渡仏する日本人は、フランスやフランス人を理想化する傾向がある・・・結果、ダマサレちゃう・・・

エスティバル・夏の盛りのような一週間がすぎると、今週は曇り晴れ・時々、雨の一週間予報・・・昨日から、フランスではシャス・狩猟が解禁され・・・地方ごとに・・・いよいよ、ジビエ、狩猟鳥獣の季節、野鴨や野ウサギやキジ、イノシシや鹿・・・しかし、昨年一年間で16人も散弾銃の誤撃で亡くなったフランス人がいると、もちろん、銃のライセンス、狩猟のライセンスが必要・・・この狩猟季節が始まると、フランス各地でワイン祭り・・・一年分の家庭で消費する赤白ロゼ・ワインを購入する季節、もう、これはフレンチ・ピープルズの習慣・伝統・・・ワイン一本、十ユーロ、千円未満のワインが売れてる・・・これを半ダース、一ダース分、買っちゃうのですから・・・何種類も、ボルドー地方・ブルゴーニュ地方・南西部地方・ロワール地方・アルザス地方・南仏地方のワインを選ぶもの・・・大変に経済活性効果があるというものです・・・フランス社会は新学年・新学期が始まって、アシュランス・保険・・・子供たちの保険が流行になっている。学校内での事故や通学・帰宅時の交通事故の保険・・・別に、オブリガトワール・しなければいけないこと、義務ではありませんが、保険会社が一生懸命に勧誘しているありさま・・・時代は変化しています・・・昨日の夜の八時のフランス全国放送ニュースにオランド新大統領が登場してのインタビューがありましたが・・・いいわけインタビュー・・・あくまでも政治家の言葉ですから、実際はどうするのか、どうなるのか、失業もなく生活が安定し良くなるのかが問題・・・フランス社会はお話し社会ですが、話し半分・・・いいことを言っても、実際はどうなるのか・・・九月初めのニュース・ダイジェストに、フランスにすんでいる日本人向けの無料新聞に・・・フランス社会で弁護士をしている日本女性のインタビューの中に・・・日本人がフランスで気をつけるべき点とはで・・・フランスに引かれて渡仏する日本人はフランスやフランス人を理想化する傾向がありますが、実際のフランス社会は個人主義で日本のように親切にいろいろと教えてくれず、弱いものを利用する人も多い、競争社会です。そのために、信頼していた人に裏切られて傷つく日本人、取引相手に利用されて事業がうまくいかなくなったり、本来負うべきでない経済的損失を負ってしまう日本企業があります。日本人がトラブルに巻き込まれやすい理由は、他人を信用して頼りやすいこと、契約書をきちんと作る習慣がなく、権利義務をはっきりさせないことで取引に入ってしまうことだと思います。他人の善意に頼り過ぎないこと、そしてフランスで契約を結ぶ祭には、内容を吟味して権利を主張すること、法律でさだめられている契約義務を正しく理解し・・・・ニュースダイジェスト、No959、9月6日付け・・・長くなりましたが、こういう社会ですから、話し半分、全部を信じていたらトンデモハップンの状態に・・・ワタシも以前、パリのポンピドゥー現代美術館近くのギャラリー・画廊で展覧会をしたおりに、前金で画廊貸し代を払い、絵の飾りつけに、その画廊に行くと・・・なんと、地下の隅っこの場所、それも十人ぐらいが一緒に展示するというもの、口約束で契約書が存在しない、すでに、お金払ってある・・・案内状も作ってやると、文字ばかりのペラペラの封筒大きさの案内状・・・まぁ、おみごとにすっかり騙されてしまいました。パリの画廊のやり手オバンに、鴨ちゃんにされてしまいました。べろんへろんに舐められてカモネギ、カモがネギをしょってさあーお食べになって下さいというもの・・・になってしまって・・・貧乏絵描きを騙すなんて・・・平気だもーん。ワナにかかった方が悪いじゃーん。ピュターン・まぬけー・・・フランス新大統領オランドのいいわけインタビューから、ついついコーフンしてしまいましたが・・・これがパリの現実の姿・・・おいしいお話し・もっともらしいお話しは、気をつけないと落とし穴にまッさかさま・・・
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パリのセーヌ河沿いの散歩道の石畳・・・ずいぶんと石畳がすりへっている。十九世紀からのものだから、あまたの人々がこの石畳の上を通ったことだろう・・・と思うと、その時代・その時代のフレンチ庶民の声が聞こえてきそうです・・・
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パリのセーヌ河沿いの散歩道・・・街はそこに住んでいる人々が作るものだと言いますが、フランス庶民が何世紀にもかけて作ったパリの街・・・そこには、いろいろな人生ドラマがいっぱいに詰まっています・・・苦楽共にあわせての人生ドラマがいっぱい・・・
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パリ北郊外に住む、銅版画家の野口さんのアトリエには・・・じゃーん、野口さんはカフェ好きだから、いつも、訪問するとすぐにカフェがサービスされる。お気に入りのコーヒー豆をパリのサントノレ通リにある老舗のヴェルレで買ってきて・・・このお店で野口さんは、旅行中の日本シネマの知る人ぞ知る・高倉健さんと会い、サインをもらったのだとか・・・こんなアンテックのコーヒー豆挽き器具で挽いて・・・ミルクもコンデンス・ミルクが出る・・・だから、これが銅版画家・野口亭での食前酒みたいなもの・・・このカフェをちょびちょび飲みながら、野口さんとくったくのない話し・会話をするのがおもしろい・・・野口ご夫婦は関西出身だから、カフェのあとで、マダム・野口が作る関西風のお好み焼きをご馳走になったりする・・・
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土曜・日曜日とパリ南郊外のアパートの部屋を整理していましたら・・・本棚の本・美術カタログの整理、本棚の移動・・・描きかけのパリの商店シリーズが出てきまして、絵たちから・・・おまえ、途中で、ほったらかしにして、どげんもこげんもなかとー・・・九州の博多弁で叱られ、このまんまじゃあ、いけんじゃろーと広島弁で文句言われ、さらに、おはん、いけんぜよーと高知の土佐弁で言われ、トラバーユ続行しどすえー、指きりどすえーと京都の舞妓はん弁で迫られ・・・九月から、このパリ・コメルス、商店シリーズ・・・消滅していくパリの商店・・・をトラバーユする・・・洗濯屋さんや散髪屋さんやカフェやマルシェ・市場・・・フランス庶民の生活風景の絵を描く予定なのであります・・・フレンチFMラジオのフレンチ・ミュージック・オンリー局からは・・・Indochine-3eme sexe 、インドシンのトワ・ジエム・セックス・・・フレンチ懐メロのリバイバル、第三のセックス・性、男の子でもない、女の子でもない、じゃあ、なんなのー・・・ドン・ラ、ドン・ラ、ドン・ラ・リュウ、道の真ん中、真ん中・真ん中でーで始まるフレンチ・ロック・・・こんなのを聴きながら、週末は本棚整理に励んでおりましたー・・・
by h-hatano-art | 2012-09-10 16:44