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波多野均つれづれアート

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ノエル・クリスマスまで、あと、一ヶ月・・・二十一世紀世界不況真っ只中のノエル・クリスマス・・・

フランス・パリからの文化・アートブログなのに、ちーとも、アートなんてないじゃーん、アルナッケー・詐欺師ー、ペテン師ー・・・とお叱りを受けて当然なのではありますが、毎日毎日アートアート定食じゃあ、この人、もうじき、ピーポー・ピーポーのポンピエ・消防車、フランスでは緊急救急車が消防車となっているもの・・・で精神病院行き・・・とか、この不況・不景気時代にアート・ブログなんて、メルドー・クソくらえー、イヌに食われてしまえーとか、とか言われてしまうので、毎日、変化球をひねりだし、あのテこのテ・プログに・・・簡単なのですよ。アート話題なんて・・・アート世界に生きている人間にとっては・・・ワタシは日本列島の西日本のある地方に生まれ、スパルタクス教育で学習・育ちましたので、あまり、自己顕示・自己主張的な自分のトラバーユ紹介はしたくない。むしろ、そういうものは下品下劣な人間のすることだと、徹底的に・骨身にしみて教育されましたので・・・ひと晩・朝まで、庭の木に縛られたり、これは九歳の時に父親のタバコを一本、隠れて吸ったから、罰として庭の木に縛りつけられ、①タバコを盗んだ罪、②未成年が隠れて吸った罪、③言い訳、ウソをついた罪のトリプル・三重罪・・・今では児童虐待になりますが、そうやって、育って・・・ある時は人間修行だと、冷たい川の中に、真冬につかったり、サド・マゾ教育ですなあー・・・冬の夜の冷たい川の水は冷たくないのだと、冷たいと思うから冷たい、冷たくないと思ったら冷たくないのだと、わけのわからない田舎風のスパルタクス教育・・・そういう奇人変人の人間ですので、いろいろと変化球のあるブログの方がおもしろいと、たまーに、ド・タン・ザン・タン、時々、アート話題のボールを放り投げると・・・それがブログ読者の心のストライク・ゾーンに入るか、どうかはわかりませんが・・・さてさて、アメリカーナのサンクス・ギビング・デー・秋の収穫感謝祭も終わり、翌日の金曜日はブラック・フライデー、黒い金曜日とよばれている、アメリカ大陸・全米の大バーゲンの大安売りの日・・・フレンチ・テレビ・ニュースでもその様子を放送しておりました・・・ちっとも、不況のアメリカじゃないーと、みんなバンバンに買ってるーと、そして、いよいよ、ホワイト・ハウスのオバマさんちのふたりの娘さんたちにクリスマス・ツリー・スペシャルのお届けがあり、ノエル・クリスマスまで、あと、一ヶ月・・・二十一世紀世界不況・不景気時代真っ只中のノエル・クリスマスがやってくる季節になりました・・・このノエル・クリスマス前の気分が西洋人・西洋社会人間にはウキウキするものらしい、カドー・プレゼントを準備したり、クリスマス・カードを書いたり、ノエル・クリスマスの夜食事のメニューを作り、買い物をしたり・・・エトセトラ・エトセトラ・・・ちなみに、今年のフランス家庭の子供へのカドー・プレゼント予算はおひとり116ユーロ、一万二千円前後・・・日本のお正月のお年玉感覚・・・出費・消費のノエル・クリスマスなのでもあります・・・
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d’Art d’Art、ダァール・ダァール、早口フランス語だと、ダァー・ダァー、アート・アート・・・ワタシの好きなアート作家の中に、ジャコメッティというスイス出身の彫刻家・絵描きがいます。パリに出てきて、彫刻家のブールデルに学び、絵よりも、ハリガネのような細い人体彫刻を作る世界的に有名なアーティスト・彫刻家、戦後のフランス社会の中で、サルトルの実存主義時代に人間の実存を凝縮したような、余分なものを取り除いた細長人体彫刻を制作した彫刻家・・・この時代だから、こんな人間の実存を追求する彫刻が生まれた。これって、大学の美術科の卒論テーマにいいかも・・・これで博士論文がもらえちゃう・・・いつも言ってるように、その時代時代の風が文化・アートを創るもの・・・いい顔してるでしょ。コワイかな・・・ベスト・上着もズボンも石膏まみれになって・・・ねんどで彫刻を作り、石膏で形どりをしている作業・・・こうやって一日中、トラバーユしている・・・ジャコメッティが休憩にパリ十五区のアレジア界隈の近所のカフェにコーヒーを飲みに行くと、いくらたってもアトリエに帰って来ない・・・心配して、家の人が見に行くと、カフェのテーブルの上でタバコ箱とマッチ箱とコーヒーカップとコーヒー皿とスプーンと角砂糖で・・・どれが一番自分のフィーリング・感覚にマッチするのかと、構図の位置関係のトラバーユ・作業をしている、つまり、それぞれの位置を動かしてさまざまな構図の変化の勉強をカフェのテーブルの上で格闘してる・・・そういう奇人変人なのでありました・・・
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これがジャコメッティの彫刻、1950年、台の上の四人の女・・・ジャコメッティの彫刻は、対象物そのものではなく、対象物とそれをとりまく空間を一緒に表現したもの・・・ものを見つめていると、その空間が対象物をおしつぶすように細くなると・・・まあ、これは、絵描き・彫刻家のものを見る目・・・セザンヌ以降から始まった、対象物をジーと見る目・観察する目・・・セザンヌはリンゴを描いた静物画で有名ですが、モデルを使って絵を描くときに、モデルさんがちょっとでも、動くと・・・リンゴは動かないぞーって文句を言ったそうであります。モデルさんは、えー、自分はリンゴと同じ、リンゴなのかと・・・絵描きの目というものは、そういうものなのであります・・・女性のヌードを見ても、リンゴと同じ・・・ゲボゲボでしょ・・・
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われわれアート人間というものは、セリー・シリーズもの、連作というトラバーユの方法がありまして、同じテーマで何年もやっていくと・・・1952年の四人の女シリーズのデッサン・下書エスキース、下絵・・・トラバーユに関しては、そこいらのヘナチョコ・ストーカーよりもしつこくトラバーユするのがわれわれアート人間でありまして、何年も何年も、作品が売れても売れなくてもトラバーユしちゃう・・・売れないことの方が多いけれども・・・もう、こうなると、仁義なき戦いの損得の政治かけひきの世界とは違う、おとといキヤガレーの世界・・・これが文化・アートというものの本質、ラ・ベリテ、真実の世界です・・・同じようなことを何回も何回もレペテ・くり返してのトラバーユをする・・・幼児がレペテ・くり返して、人間の学習をすることと同じ・似ているものです・・・料理人でも、同じ味のものを何回も何回も作らないと、料理というものが安定しない、お菓子屋でも毎日毎日、同じ味のものを追及しないと、ストライクを投げ続けないと商売にならない・・・
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1956年、ヴィーナス・女神としての女・・・こうやって、四人の女の彫刻が、ひとつに独立して、立像彫刻になる・・・こうなるには何年もの月日が必要なのであります。江戸っ子の食べもののトコロテン方式にあらょっと、押せば出来上がっちゃうものではありません・・・ここんとこを、よーく、ご理解いただかないと、文化・アートは生まれないと・誕生しないと・・・これが、ストライク・ゾーンど真ん中のストライクです・・・ね、こんなブログは美術学校の画学生や美術関係人間にはおもしろいものではありますが、フツーの人々にはちょっと精神病院行きものでしょ・・・きょうびの渋谷ギャル風に、チョリソーじゃあなかった・・・チョリソはスペインの辛いソーセージだったー・・・そうそう、チョースとかサラバーイとか言わないとおもしろくないでしょ・・・週末のフレンチFMラジオからは、Bastian Baker-Hallelujah、バスティアン・ベーカーのハレルヤが流れております。ギター弾き語りの年末季節のノエル・クリスマスにはピッタシカンカン・昭和時代のギャグ・・・歴史上のクラシック音楽には、いろいろなハレルヤがありますが、これが二十一世紀時代のカントリー・ソング味付けの今風ミュージック・ハレルヤー・・・フランス語ではHの発音をしないからアレルヤー・荒レルヤー・・・日本列島の解散・総選挙のようでありますが・・・荒れることのナイ、好い週末のディモンシュ・日曜日でありますように、健康第一・無事故の年末を・・・チャオ・チャオー・・・日曜日のオマケ、パリのルーブル美術館では、フランス国内にルーブルの分館を建設して、ルーブルの数あまるコレクションを地方に分散し、地方文化・アートの活性化・教育化がはじまって、来月始めにも、北フランスのLENS・ランスの町にルーブルの別館がオープンする。わざわざ、パリに来なくても地方でルーブル美術館のコレクションを見ることができるというもの・・・地方の活性化にもなりますし、地方の子供たちに日常生活の中でのアート・ホンモノを見る目を学習するもの・・・幼い時からホンモノを見ていないと、何がホンモノで、何がニセモノなのか、わからなくなる・・・日本列島の頭カチンカチンの大人たちも、そろそろ、将来未来の日本の子供たちのためにこういうこと・こういうプロジェ・計画も考えるべき・・・ミュゼ・美術館を箱物・ハコモノって平気な顔で表現する政治家・官僚たちは、旧体制、アンシャン・レジームの中でノウノウと生きている化石のようなもの、恐竜のようなもの。総選挙公約にそういう文化アートに関する公約もないといけませんぜ・・・
by h-hatano-art | 2012-11-25 00:41