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波多野均つれづれアート

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パリ・ルーブル美術館の地方文化・アートの活性化、北フランスにルーブル・ランス美術館のオープン・・・

今日も早朝から小雨降りのパリとパリ南郊外、真っ暗クラクラの冬のメテオ・お天気、ヨーロッパ各地の日中最高気温はウィーンで3℃、ベルリンが4℃、ロンドンとパリで7℃・・・昨日はベルギー・アントワープ在住の日本人ママから電話がありまして、アントワープは小雪が降っていると・・・ヨーロッパのお天気・気候はノエル・クリスマスまでぐらいが、一年中で日中が一番に短くなる時、午後の四時を過ぎると、もう、部屋の中は暗くなります。ですから、夜のイルミネーションも美しく光り輝くと・・・しかし、この不況・不景気の長期トンネル時代に、イルミネーションも節約・節電、以前は、これでもかーというゴージャス・豪華絢爛・ごうかけんらんのイルミネーションいっぱいのパリの夜の街でありましたが、最近は、アプレ・フクシマ、原発エネルギー問題や経済クライシス・危機の不安な社会、節約・節電のパリとなりました・・・が、クサっても鯛・タイ、パリのイルミネーションは毎夜、美しく光り輝いています。フランスからの文化・アート話題のブログですから、フランスの地方美術館の情報を・・・今日から、北フランス、パ・ド・カレ地方のランス・LENSで、パリ・ルーブル別館のルーブル・ランス美術館がオープンされます。このパ・ド・カレ地方はフランスのシアトル、一年中雨降りが多く、長いこと炭鉱・石炭産業で栄えてきましたが、石炭も掘りつくし、炭鉱の町は過疎の町になり・・・それからの地方産業もない地方のひとつでありまして、生涯、一回も美術館に行ったことのない人々ばかりの文化・アートなんて、おとといキヤガレーの地方でありました。そこに、パリのルーブル美術館からのコレクションを展示し、地方文化・アート活性化の運動を起こすと・・・人間というものは、お腹がいっぱいになればいいのだー、毎日、吉野家のチープな牛丼でもマクドのハンバーガーでも近所の中華ラーメンやカレーライス・チェーンでもいいのだぁーという、生きものではありません。次の世代の子供たちのために、ちっちゃい時から、何がストライクゾーンど真ん中のストライクなのかという学習、目のモノサシを作らないと、何がホンモノで何がニセモノかがわからなくなって、なんでもいいじゃーん人生になって、ダマサレ続けて、捨てられての日本の演歌のようになってしまうもの・・・フランスは中央集権の変化として、フランスの地方、今まで陽の光りがあたらなかった、忘れられた地方に文化・アート施設を建設するという・・・日本の官僚諸君たちは、美術館・博物館なんて、箱物・ハコモノじゃーんと、なーんの役にも立たないと・・・バカ言っちゃあ、いけんぜよ。口がはれるぜー。日本列島の12月解散・総選挙の各党の政治公約は,①エコノミー・経済問題、②エネルギー・原発エネルギーからの転換、③TPPに参加するか、しないか、④セキュリティ・国防、自衛隊問題と憲法の改正・・・だと、今朝のインターネット版NHK海外・英語ニュースでやっていましたが・・・なんとなんと、文化・アートがナイ、ナンタルチィーヤの選挙公約、日本人・日本民族はいつからバーカになってしまったのか、いつから目の前のニンジンの馬のようになってしまったのか・・・心あるポリティシャン・政治家がいるならば、文化・アートも選挙の政治公約に入れてほしいもの・・・文化・アートを守る・保護する・継承する人々がいない民族は滅びます・・・フランス・パリのルーブル美術館コレクションの地方分散運動に、日本の文化・アート運動は遅れてるぜーと思います・・・
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ハァーイ、ワタシがフランスのお隣りのベルギー・アントワープに縁あって生まれてきちゃった、ベルギー人のパパと日本人のママとのべべのサキ・クララちゃんでーす。二歳ちょっとのヒヨコちゃんでーす・・・で、先月は日本の岡山のママの実家に里帰りしていました。ママが倉敷で版画と油絵・水彩画の個展をやってたもので、くっついて日本に行っちゃったのー・・・三歳までのお子チャマは飛行機代がグラチュイ・無料だからね・・・ベルギー・東京までの11時間の飛行機の旅は長かったよー、乗り換えもあったしー、飛行機の中って遊び場も何にもないしー・・・ママの岡山の実家のお隣りさんの大きな池に錦鯉っていうの、お魚ちゃんがいっぱいいて、日本語がわからなかったから、フラマン語・オランダ語で、ビズ・ビズ、VIS,VIS、お魚・お魚って大声で言っちゃったり・・・日本語の勉強も少し、覚えたのー・・・お茶が飲みたい時は、チャ・チャとかね、岡山の朝食は温かいご飯にお味噌汁に焼き海苔があって、それで満足したわー・・・ベルギーのアントワープに帰ってきて、やっと、べべ時差もとれて、先週の日曜日はパパのパパとママ、グラン・ペール、おじいちゃんとグラン・メール、おばあちゃんとこに、家族が集合して、サン・ニコラ、サント・ニコラ、クリスマスのサンタクロースの原型・元祖と言われてるサン・ニコラ、聖ニコラのお祭りがあって、プレゼントをおじいちゃんとおばあちゃんからもらったの。ナントおもう・・・乳母車に入ったべべのおもちゃ、べべがべべの人形をもらっちゃったのよー・・・それで、ずーと、遊んでいたの、サン・ニコラの習慣は、ベルギーとフランスのロレーヌ地方にしかないフランドル地方の伝統行事で、ノエル・クリスマス前の子供たちのお祭り、日本の七五三のようなものねー・・・写真のようなスーパー・マーケットの子供用のカゴでスーパー・マーケット内を駆け回っていたから・・・乳母車って言わないか・・・パリの南郊外に住んでるハタノのおじさんは、パリのヤング・ママたちの前で乳母車って言ってケイベツ光線をガンガンに浴びてしまったー・・・ほしかったんだーのベビー・カーとべべの人形のプレゼントに大喜び・・・じゃあ、ア・ビィアント、またねー・・・バーイ・・・
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フランスからの文化・アート、ブログですからね、たまにはアートしないといけないので・・・d’Art d’Art、ダール・ダール、アート・アート・・・北欧ルネサンスの画家、十六世紀のフランドルの画家、ブリューゲルの下絵を銅版画にしたもの、ラ・キュイジンヌ・グラース、豊かな料理、グラースとは、肥満したとか、脂肪太りとかの意味がある・・・中世ヨーロッパの冬季節のご馳走は、飼育していた豚を解体し、お肉は塩漬けにし、血はブーダン・ソーセージにし、他にソーセージやハム等々の加工品にして、ワサワサと食べていたもの・・・みんな太ってる、イヌ・ワンちゃんまでも太ってる・・・これが中世時代ヨーロッパの豊かな食事・・・1563年作・・・
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それに対する銅版画が、ラ・キュイジンヌ・メーグル、貧しい料理、メーグルの意味は貧弱な、そまつな、乏しい、不満足な・・・お肉・豚肉が食べれない人々の常食がムール貝や大麦のおかゆ・・・瞬間的にはお腹がふとりますが、食べた気がしない・・・なにか、ヨーロッパの不況・不景気時代にピッタシカンカンの1563年のブリューゲルが下絵を描いた銅版画です。
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ヴァン・ゴッホのジャガイモを食べる人々、1885年作、アムステルダム・ゴッホ美術館・・・この絵は、どこかで見たことがあるという人が多いもの、このジャガイモを食べる人々の食事の実体は、ただ、茹でジャガイモに塩を少しつけて食べるだけ、飲み物も白湯・・・お茶っ葉もコーヒー豆もパンも砂糖もバターもミルクも買えない・・・ゴッホの絵では、色がついてコーヒーのようになっていますが・・・こうやって、ヨーロッパの庶民・農民たちは生きてきたのであります。貧しいのが当たり前、食事は毎日、ランプの下での茹でジャガに塩・・・それだけー・・・前菜もメインもデザートも茹でジャガ・オンリー・・・
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パリ・オルセー美術館にある、ミレーの名作のひとつ、落穂ひろい、1857年作、油彩画・・・ヨーロッパ・フランスには、ルールというものがありまして、収穫したあとの畑の農作物は、拾ってもいいと、小麦や大麦やジャガイモを収穫したあとの残りものは、ご自由にお持ち帰り下さいという、西洋社会の契約・お約束ルール・・・貧しい人々が、競って、食べるために落穂拾いをする・・・ミレーは十九世紀当時のブルジョワジー・お金持ちたちから、社会を破壊するテロリストのような画家と言われ、危険視された絵描きです。絵があまりにもプロレタリアート的・革新的だと・・・社会秩序を乱すと・・・絵というものは、みんな、ひとつひとつにその時代のメッセージを持っています。絵を見ることは、絵を読みとること、その時代を知ること、時代を読みとること・・・よござんすか、ご自分のホンモノの目・まなざしを持っていないと、何がホンモノか・何がニセモノかがわからなーい、ホンモノを見ましょう。本物に触れましょう。そして、ホンモノの人間になりましょう・・・ホンモノの政治家を選挙で選びましょう・・・そして、ホンモノの日本になりましょう・・・マルディ・火曜日オマケ・・・フレンチFMラジオからは、Emeli Sande-Read All About It が流れています・・・ロンドン・ポップ・ミュージックの急上昇女性シンガー、日本ではあまり知られていないかもかも・・・バイ・・・
by h-hatano-art | 2012-12-04 17:34