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波多野均つれづれアート

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異国の地・フランスのパリで、どこの馬の骨なのかと言われ続けて四十年・・・

八月の第二週に入ったフランスはコンプレクトモン・完全に夏バカンス・モード全開になる・・・パリ市内では多くのレストランやカフェが夏バカンスのお休みになる、商店も閉まる、もう、これはフランス人のマラード・お病気のようなものですから、みーんな休み、なにかイスラーム世界のラマダーン・断食月のようなもの、カトリックの夏休みはイスラームのラマダーン・断食月に似ている・・・二週間程度連続しての休日ですから、世界の変化変化のリズムから大きくズレてしまう、その軌道修正がむつかしい・・・昨日の午後、クルマで行く大型スーパーマーケットに買い物にいったのでありますが、アルバイト店員ばかりで品物はスカスカ、品物管理があらへーんでー、レジ係りは二つだけ・つまりバイトの女の子たちが二人だけー、管理職はバカンスでいない、精肉の係りも、魚売りの係りも、お惣菜係りも、フロマージュ・チーズ係りもみんなバカンスでいない、ナンタルチィヤーのフランス・・・と、ワタシがひとり相撲でコーフンしても仕方がないのでありますが・・・スパゲッティ・ボロネーズ、牛ひき肉入りトマト・ソースのボローニャ風のスパゲッティを作ろうと、牛ひき肉の売り場を見るとお肉が変色している、つまり賞味期限が大幅にすぎている・・・オ・ラ・ラ・ラー、セ・フランス、ジス・イズ・フランス、これがフランスの現実、失業者が毎月に増えて現職の労働大臣がこのままでは自分がティタニック・タイタニックのこと・・・沈没してしまうと、自分の地元のディジョン町、ブルゴーニュ地方のムタール・西洋ガラシ・辛子で有名な町の市長に返り咲き、手のヒラ返し友の会、身代わりの早いヤツ友の会ともいう・・・超身勝手なフランスの政治家たち、これを臆面・おくめんもなく平気でやっちゃうのがフランス人・・・今年の初めにはフランス国籍のイスラーム過激派テロ集団による無差別事件もあったし、このままだと、こんな国土は沈没するぜよ・・・
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フランスからの文化・アートのブログなので、あんまし変なことばかり書いてると・・・歌を忘れたカナリアはー、うしろの山に捨てましょかーと、なるので超マジにアート・絵画のお話し・・・このカタログ・画集は、パリ市のオテル・ド・ヴィル、市庁舎でのパリの風景オンリー・ばかりの展覧会のもの、絵画における空の下のパリ、パリの空の下・・・
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十九世紀のパリ・・・コロー作「オルフェーブル河岸とサン・ミッシェル橋」1833年、カンヴァスの上に強力糊で紙を貼り油彩画、46X63cm、パリ市立カルナヴァレ美術館のコレクション・・・今、セーヌ河の中州のシテ島のオルフェ―ブル河岸には司法裁判所があり、遠くにノートルダム寺院が見える、サン・ミッシェル橋を右に渡るとカルチェラタン・学生街に行く・・・パリの始まりの歴史お勉強、紀元前二百年頃にパリジーの人々・原住民だったガリアの漁師たちがこの中州の島に掘っ立て小屋を建て住んでいた。それがケルト語のルテチア・水の中の住まいという意味・・・それがパリの始まり、この村落はそれからローマ軍団に征服されてローマ帝国の植民地の都市となる、紀元後にルテチアの町は住民の名前のパリジー・Parisii からパリとよばれるようになったとさ、さのさっさ・・・紀元前のパリの始まりはケルトの人々が住んでいた・・・
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これは河岸が整備されて今のパリの風景に近い・・・オランダの絵描き、ヨンキントン作「セーヌ河とパリのノートルダム寺院」1864年、カンヴァス・油彩、42X56,5cm、パリ・オルセー美術館のコレクション・・・こうやってセーヌ河を使って舟でパリまで荷を運んだ・・・セーヌ河の下流は大西洋につながっていますから、オランダからベルギーからの荷が舟で運ばれる・・・西暦855年にノルマン人・北欧のヴァイキングがセーヌ河をさかのぼってこのシテ島に攻めてきた・・・そういうパリの歴史を知ると、まず、人間が集落を作り、村となり町となり都市となり、今度はその町が自分に合うような人間・住民を作る、それがパリ生まれのパリジャン・パリジャンヌ、パリっ子たち・・・
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これは後期印象派の絵描き、ピサロ作「雨降る午後のポン・ヌッフ橋」1901年、カンヴァス・油彩、80X63cm、スイスの個人コレクターの所蔵・・・このポン・ヌッフとは新橋のこと、新しい橋の意味、今のバスのような相乗り馬車やタクシーのような馬車が行きかうにぎわったパリの橋、パリの左岸から右岸を見て描いた絵・・・
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これはフォーヴィズム・野獣派と言われた時代のマチス作「画家のアトリエの窓から見たノートルダム寺院」1902年、カンヴァス・油彩、46,5X55cm、ドイツの個人コレクターの所蔵・・・もう、こうなるとパリ風景というよりはパリの現代アート・・・マチスだから描けるというもの、これをやったらマチスのコピー・マネになる・・・
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あまり知られてはいない絵描き、マルケ作「サン・ミッシェル橋とグラン・オーギュスタン河岸」1912年、カンヴァス・油彩、66X81cm、パリ、ポンピドー現代アート・センターのコレクション・・・遠くに見えるのがルーブル美術館、古き良き時代のパリ・・・テロも何もなかった善き時代のパリ・・・
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日本人にはおなじみのモンマルトルの丘の絵描きと言えば、そう、ユトリロ作「ルピック街」1909-1910年、カンヴァス・油彩、72X60cm、個人コレクターの所蔵・・・
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デビュフェ作「パリの街のながめ」1943年、紙の上にグワッシュ・水彩画、37X30cm、パリの個人コレクターの所蔵・・・もう、こうなると今アートと変わらない・・・
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南仏のアンティーブの町で自殺した、二コラ・ド・スタール作「夜のパリ」1954年、カンヴァス・油彩、46X61cm、スイスの個人コレクターの所蔵・・・
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誰もが知っているシャガール作「アンドレ・マルローのアンチメモワール・反回顧録のためのプロジェ」1970年、グワッシュ・水彩画に墨インクとクレヨン、31X24cm・・・
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夜のパリの通りを描いた絵は珍しいので、オマケ・・・オランダの絵描きヨンキントン作「月夜のサン・セブラン通り」1877年、カンヴァス・油彩、47,5X34,5cm、パリ市立カルナヴァレ美術館のコレクション・・・
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・・・などなどのアート絵描きの先輩たちのパリ風景を観て、こんなパリ風景を描いている夏の日々、これで一週間目・・・ああ、しんどー、絵を描くことはしんどいものです。好きこそものの上手なれっていう日本語表現がありますが・・・異国の地・フランスのパリで、どこの馬の骨なのかと言われ続けて四十年・・・お気に入りミュージックから、北欧・ノルウェーの女子、レネ・マーリンが歌う、Lene Marlin - Maybe I'll Go - YouTube ・・・Ciao・チャオ、なぜかフランスなうではこのイタリアーノ・イタリア語がフランス人のあいだではバーイ・バイバイになっている・・・Lene Marlin - Where I'm Headed - YouTube もオススメ、リズミカルで乾いた北欧のノルウェーの夏の感じ・・・
by h-hatano-art | 2015-08-11 06:22