波多野均つれづれアート

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新緑が美しいフォンテンブローの森の道にこぼれる光り・・・

一年前、昨年の今頃は、たのまれアルバイトでアパートのペンキ塗りをしていました。六月にパリ市内のギャラリーで展覧会の予定でしたので、その費用を稼ぐアルバイトでした。2LDKっていうんですか、その壁と天井のペンキの塗り替え・・・・十日もあれば終わるだろうと思って、現場を見ずに電話連絡だけで引き受けちゃったのが、間違いの始まり・・・バイト初日、そのアパートに朝の早くから行きました。預かっていた鍵では、玄関ドアが開かない。さっそく、アパートの持ち主に連絡して、タクシーの運ちゃんに頼んで、鍵を持ってきてもらう・・・最近のフランスには、そういうSOSサービスもあるのです。もちろん、有料ですよ。玄関のドアを開けて、中に入ってみると・・・ガガァーン・・・前に住んでいた住人は、使える家具とかは、運び出し、どうしょうもない組み立て式の家具・・・子供用二段ベットとか、机とかタンスとか・・・そっくり、そのまま、っていうか、部屋の中にはゴミのような家具がメチャクチャに散らばっている・・・立つ鳥、後をおおいに、にごしている状態・・・普通はペンキ塗りバイトは、ペンキ塗りだけ、家具の解体や後片付けはしない・・・どうしょうもない家具の解体と後片付け・・・部屋から出さないと、ペンキ塗り出来ない・・・で、四日間かかりました。そのアパートの地階のゴミ捨て場まで、エレベーターがないアパートだったので、階段で運びました。本当に、ミリテール・軍隊の強化合宿訓練のようで、何も考えないで、とにかく、部屋の中から、このガラクタを運び出す・・・筋肉強化訓練でした。ペンキ塗りっていうのは、シロウト考えには、かんたーん作業のようですが、下準備が必要・・・下準備とは、まず、床が汚れないようにプロテクション・守ること・・・使い捨ての透明プラスティクの大シートを敷いておくこと。窓にはガラスが汚れないように、テープ止めをすること。ドアノブを全部、はずしておくこと。大きな天井面積や壁は、ロールを使って塗りますが、まず、プルミエ・クーシュ、一回塗り・・・そして、ドゥジエム・クーシュ、二回塗りと、まぁ、二回も塗ればいいのですが、あんまり汚れていると、トワジエム・クーシュ、三回塗りをしないといけません。そして、毎日の後片付け、・・・使った筆やロールの掃除・・・これをきちんとやらないと水性ペンキで翌朝、カチカチに固まっています。・・・ペンキ塗りだけで二週間ちょっと、かかりましたね。家具の解体、片付けを足すと、三週間・・・土、日もですよ。朝、八時から、夕方の六時までのトラバーユ、一日中、FMラジオのクラシックをかけて、オペラなんかが始まると、パバロッティに合わせて一緒に歌っていました。イタリア人の本職ペンキ塗り職人みたいに・・・そうでもしないと人生は楽しくないでしょ。・・・フランス第五共和国サルコジ大統領のスローガン・・・トラバイエ・プリュス、ガニエ・ビィヤン、より多く働くと、稼ぎも増える・・・より多く労働すると、経費で稼ぎが飛んでいく・・・このバイトは時間給支払いではなく、ペンキ塗りまとめていくら・・・というバイトだったので、時間がかかれば、それだけ稼ぎも少なくなる・・・往復の交通費もかかるし、ぜーんぶ、自分持ちですから・・・最後の方には、ウチのサー・マジスティ、女王陛下にもお出ましヘルプ、お助けペンキ塗り手伝ってもらいました。・・・なんで、アタシがペンキ塗り、しなきゃあならないのー・・・とブツブツ、細かい窓ワクなんかを塗っていただきました。
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アパートの余計なことは何も考えないペンキ塗りよりも、こうやって、いろいろなことを考えて、タブロー・絵を描いているのがいいですね。この絵は、フォンテンブローの森で描いたもの・・・木立のトンネルから、こぼれる光りのさまを描こうと思ったものです。描いている途中に、小鹿がこの木立の道に出てきて、こっちを、ずーと、見ていました。五月から六月にかけての、新緑の美しい季節でした。遠くで、カッコーが鳴いていました。
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by h-hatano-art | 2010-03-31 16:56 | Trackback | Comments(0)

ネバー・ネバー・ギヴ・アップ、決して、決して負けないように・・・

ガン治療中の・・・1月18日付け、28日付けで書きました・・・29歳の女の子のシミョウ・抗がん剤治療が終わり、今のところ、がん細胞はなくなったと、・・・担当の医師から説明があったと、彼女のママから・・・日仏結婚の・・・連絡がありました。お医者さんが説明するには、ガン細胞の再発防止・予防対策のために、レーザー治療を六週間、かけておこなう・・・それで、ガンは完全に消滅する・・・けれども、もし、ガン細胞が鼻と眼球の奥に再発したら、眼球を取りのぞくオペラション・手術をしなければならない。・・・とのことだった。四回、四期にわたる抗がん剤治療で、彼女の身体はクタクタに疲れているけれども、ガン細胞消滅のために、最後の最後まで治療を続けるという連絡でした。世界には、こうやってガンと闘っている女性もいるのです。彼女のパパ・・・フランス男性・・・は、ずいぶん前に亡くなっている。彼女の負担、ストレスにならないように、こっちからの連絡はしないように気をつけていますが、出来ることならば、彼女と代われるものであれば、代わってあげたいものです。抗がん剤治療が始まった時に、自宅にお見舞いに行きました。彼女に強く生きるようにと激励のつもりで・・・将来、結婚する時には、よんでちょうだい。・・・結婚?考えてもいなかったわ。そんな人、いないのにね、ママ。・・・わかった。私の結婚式の時には、必ず、招待するわ・・・お祝いに、シャンパンのマグナム・大びんを持っていくから・・・と言って、別れました。ハードなテーマですが、人間生きている日常生活の中のひとつのドラマです。世界中のガンと闘っている人たち、子供たちに、心から、・・・ネバー・ギヴ・アップ、決して、負けないように・・・人生の冬の次には、必ず、春がくるのだと、・・・祈り、声援をおくり続けます。
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日増しに春になっているフランスです。昨日の夕方も、春雷が鳴りました。写真は、パリ南郊、ソー公園の満開の桜・・・と、プラタナス並木の散歩道・・・いいでしょう。・・・いいですよ。・・・冬去春来・・・是非、パリに来て下さい。・・・アベック・プレジィール、喜んで、ご案内しましょう。
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by h-hatano-art | 2010-03-30 16:36 | Trackback | Comments(0)

人間人生、一番の宝物は人間関係・人間交流・人間対話・・・

昨日の日曜日のお昼は、日本からフランスの美術館で研修している女性を招待して一緒にお昼食をしました。八十年代にパリのエコール・ド・ルーブル・・・国立ルーブル美術館のキューレイター・学芸員養成学校に留学していた女の子・・・その時代は、二十代だった・・・パリ留学途中で父親が亡くなり、いろいろと、彼女の身辺にいろんなことがあって、日本に帰国し、母校・東京大学の大学院に入り・・・ちなみに、パリ留学以前は、東京大学を卒業して・・・日本画専攻・・・、東京のある美術館の学芸員見習いをしていた・・・東大の大学院で西洋美術史のディプロム・修士資格だか、博士資格をとって、現在は、ある地方の美術関係の大学で教職をしている・・・英語、仏語の美術史関係の原書をスラスラと読み、かつ、ペラペラとしゃべることが出来き、美術史関係の論文もドンドン書き上げることの出来る、優秀っていうか、ちょっと、変わった経歴を持っている女の子・・・いったい、いくつになったんだい?・・・人生、半世紀すぎまして、今年の二月で五十になりました。・・・えー、ごじゅうさい。オバンじゃん・・・ハイ、正真正銘のオバンです。掛け値なしのオバンです。・・・生まれが江戸っ子だから、答えるのもスパッと明快である。・・・今回は日本政府の援助でロンドンとパリの美術館をめぐっての三週間の美術館での研修だとのことだった。パリでは、調べ物があって、ビビオテーク・新国立図書館にも通ったとのことだった。・・・お昼前に、パリ南郊外のアパート・・・ウチのこと・・・に来て、昼食をとりながら、いろんな話しをして・・・大学のプロフェッサー・教授だから、専門の美術関係の話題が多い・・・気がついてみると、夕方の七時になろうとしていた。日本に住んでいたら、こういう、とんでもない学者の世界の女性と、知り合うことは、アン・ポッシィブル、不可能ですが、パリは誰とでも知り合うことがポッシィブル、可能です。・・・明日の夕方の飛行機便で日本に帰るとのこと・・・郊外線のパリ行きのホームまで、送ってゆき、ボン・コラージュ・・・勇気をもって・・・と励まして、別れました。フランスでは、おめずらしい真っ赤っかーなレインコートが目だっていました。フランス人がジロジロと見ていました。そういう彼女の天然さ・・・ゴーイング・マイ・ウェイ、わが道を行く生き方は、若い頃から変わっておらず、健在でありました。
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フランスの春の午後の陽だまり・・・。人間人生、一番の宝物は人間関係・人間交流・人間対話です。生きている一瞬、一瞬の思い出を・・・待っているのではなく、自らがつくることです。その思い出が、自分の心の世界、魂の宇宙の中でキラキラと輝き、勇気や希望のエトワール・星になります。幸福な人とは、そういう思い出をいっぱい作り、いっぱい持った人のことをいうのではないでしょうか。新しい春がやってきて、春の陽だまりのやわらかい光につつまれた小さな花々を見ていると、そう思います。心から、そう思います。窓辺の小さな花々にも、新しい春はやって来ます。みんなエガリテ・平等にやって来ます。新しい春には、新しい出会い・・・新しい自分が、必ず、あるものです。・・・勇気をもって、アベック・コラージュ・・・。
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by h-hatano-art | 2010-03-29 07:12 | Trackback | Comments(0)

キッシュ・オニオン、玉ネギとチーズの入ったパイの作りかた・・

フランスと日本は八時間の時差があり、今フランス時間土曜日の午後の四時半になろうとしていますが、日本は日曜日の午前零時半・・・大変に遅くなりましたが、・・・土曜日の午前中はパリに用事があって、午後は地元の市民参加の展覧会の受付当番をしていて…ブログするのが遅くなったものです。さて、昨日のキッシュ・オニオンの作り方の続き・・・パート・ブリゼの作り方は、ご理解いただけたかと・・・・次は、この冷蔵庫で休ませたタルト生地をめん棒・・・ない人はスリコギなんかで代用・・・で厚さ、三ミリにのばします。直径24センチのタルト型に敷きこみ、タルト型にフィットするように指で押していく。底にフォークを使って全体に無数の穴をあけ、冷蔵庫で、さらに、二十分ぐらい休ませる。この作業の前にオーブンを180度にセットし、スイッチを入れ、温めておくこと。冷蔵庫から出したタルト型をクッキングシート、料理用の耐熱ペーパーをかぶせ、金属の重しや大豆をひきしめて、約二十分ぐらい、180度のオープンで焼きます。焼きあがったら、シートごと重しをすぐに、はずすこと。・・・次は、タルトに詰めるオニオンとアパレイユ、混ぜ合わすものを準備しませう。オニオンは、手のひらに入る大きさで五、六個、皮をむいて半分に切り、さらに、輪切りにする。フライパンにオニオンとバターを入れ、塩・コショウをし中火で気ながに炒める。これが今、流行の低温度で時間をかけて野菜のうまみをだす調理方法です。オニオンがしんなりなるまで炒めます。それを、冷蔵庫に入れて、冷やすこと。・・・アパレイユは、タマゴ 三個、生クリーム 200g、 すりおろしたグリュイエールチーズ 50g、塩・コショウ お好みで、これを全部混ぜて下さい。タルトの上にオニオンをひきつめ、アパレイユを全体にかけていきます。180度のオープンで25分ぐらい、上にうっすらと美しい焦げ目がつくまで、焼き上げます。その結果が・・・このようになります。おいしそうでしょう。・・・おいしいどすえ。これで八人分です。
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このキッシュにサラダをつけて一緒に食べると、立派なおフランス料理のひと皿になります。ついでに、フランスのおばあちゃんが作るサラダドレッシングの作り方・・・オリーブオイル、大スプーン2杯に、酢・・・ワイン酢でもなんでもいいです。・・・を大スプーン一杯・・・油と酢の分量は、二対一です。これが基本ですが、さらに、バルサミコ酢を足してもいい。サラダの量が多い時は、四対二です。これを、全部、サラダボールの中で混ぜ合わし、お好みの塩・コショウをし、この中に、食べる分量のサラダの葉っぱをドカッと入れて、サラダにまんべんなくドレッシングが混ざるようにすること・・・これがフランス流サラダです。サラダの葉っぱと、このドレッシングを混ぜ合わせたら、すぐに食すること。時間をおくと、酢が入っているので葉っぱが水っぽくなります。ボナ・プティ・・・いただきまーす。・・・おまけ・・・このキッシュの中に鮭缶のシャケやマグロの缶詰のツナを入れると、豪華になります。オニオンの代わりに、エピナー・ほうれん草やポワロー・長ネギを使ってもおいしいものです。まぁ、ベジタリアン風、お野菜のパイのようなものものです。・・・フランスは今日から省エネの夏時間が始まり、日仏の時差は七時間となりました。日曜のお昼は、日本からのゲストをよんで、一緒に食事をします。地方の大学の美術分野のプロフェッサー・・女性の教授のゲストです。次のブログで、是非、紹介しましょう。お楽しみにー・・・だいぶ・・・天然の学者女子・女史です。・・・笑っちゃいます。
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by h-hatano-art | 2010-03-28 01:04 | Trackback | Comments(0)

キッシュ・オニオン、玉ネギとチーズの入ったパイの作りかた・・

フランスからのつれづれアートブログですが、今回は、ちょうカンタン週末、マドモアゼル・お嬢さんやヤング・ミセスのお料理教室の始まり、始まり・・・作るのは、キッシュ・オニオン、玉ネギとチーズの入ったベジタリアン・野菜パイです。
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ジャジャーン、これを作ります。しっかり、メモっておいしいキッシュ・オニオンを作りませう。さて、まず、最初にパート・ブリゼ(練り込みタルト生地)を作っちゃいます。大理石の作業台があるといいのですが、家庭にはないので・・・ウチにもない・・・できるだけ大きなサラダ用のボールを用意して下さい。材料・・・小麦粉 200g、タマゴ 一個、バター 100g、塩 少々、水 小スプーン1~2杯・・・まず、サラダ用の大きなボールに小麦粉を入れ、中央にくぼみをつくり、タマゴを入れ・・・タマゴは必ず、一時間前に冷蔵庫から出して常温にしておくこと。バターも同じ。これは、お菓子作りのマル秘です。プロは教えてくれませんが、どんどん、教えちゃいます。・・・塩を入れ、常温で柔らかくなったバターを小さく、ちぎるようにして入れ、しゃもじなんかで・・・お菓子作りの道具・スケッパーの代用になるもの・・・軽く、切るようにして混ぜ合わせる。小スプーンの水をまず、一杯入れる。その時、その時の加減ですから、足りないと思ったら、二杯目を入れる。また、しゃもじなんかで軽く全体を混ぜ合わす。きれいな両手・・・美しい手ではありませんよ。石鹸でよく洗った清潔な手のこと・・・を使って、・・・最初は手や指にくっつきますが、プチタプチ、少しずつ、混ぜ始めながらボール・球のようにまとめていきます。それを折りたたむように重ね、重ねては折りたたみを何回かくり返します。練り込みタルト生地ですから、そういうイメージで作業しませう。丸くまとめたものを、サランラップに包み、冷蔵庫で最低三十分、お休み・・・寝かせて下さい。・・・いったん、中断・・・今、フランス時間で真夜中すぎ。一回目のブログを打ちこんでいたのが途中で切れて、消えてしまい、これは二回目に打ちこんだもの・・・少々、目が疲れたので・・・フランス時間の明日、土曜日に始めますので、安心してちょっと、待っていて下さい。ア・ビィヤントー・じゃ、またねー、チャオ、チャオ。
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by h-hatano-art | 2010-03-27 07:58 | Trackback | Comments(0)

一瞬の時を永遠に閉じこめる・・パリの空にかかる天使のハシゴ・・

昨日の午後、夕方近くに強い通り雨と共に、オラージュ、春雷が何回か大きく鳴りました。そのあとには、大きな虹が天空にかかりました。いよいよ、春ですね。十九世紀、フォンテンブローの森のそばのバルビゾンの村に住んでいた、ミレーの「春」という絵があります。この絵はパリのオルセー美術館のコレクションで、昨日の春雷、そして、天空にかかる大きな虹は、ちょうど、このミレーの絵のようでした。・・・絵の中に虹を描く・・・ちょっと、オトメチックで、ロマンチックな感じですが、調べてみると多くの画家が、絵の中に虹を描いています。十九世紀のイギリスのターナーやコンスタブル・・・自然現象をありのままに見る、そして、描く・・・虹は一瞬のうちに見え、そして、一瞬のうちに消えてしまいます。その一瞬の時を、タブロー・絵の中に永遠に閉じこめる作業、それが、絵描きの仕事・使命です。ゴッホは広重の浮世絵・・・名所江戸百景:大はしあたけの夕立・・・をコピーし、雨が降っている実体のない自然現象・・・雨の降る小麦畑を描いています。ターナーも雨降る中を走っている蒸気機関車を描いています。そういう絵画世界の先輩たちが残した仕事・絵を見ることによって、ずいぶんと勇気づけられます。自分の目で見ること、そして、考えることは大切なことです。・・・見ることは、考えること・・・心静かに、集中して、見ていると、ケルクショーズ、なにかイメージが浮かびます。それは、頭で考えることなのか、ハート・心で感じることなのか、それとも、永遠の生命に刻まれた記憶を思い出すことなのか・・・ちょっと、フィロゾフィ、哲学的になってきました。・・・とにかく、この虹を描くことも、私の絵の仕事のテーマです。            
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この絵は、パリのセーヌ河に浮かぶシテ島にあるノートルダム寺院のテッペンから見た、セーヌ河の上流風景です。大きな虹が美しく、パリの空にかかっていました。向かって右側がソルボンヌ大学がある方、左側がバスティーユ広場のある方、中央に見えるのは、イル・サン・ルイ、サンルイ島です。・・・一瞬の時を永遠に閉じこめる・・・そういう思いで描いた絵です。・・・おまけ・・・この絵のフィニッシュ・最終仕上げは、虹が二重になりました。太陽光線の不思議な演出で、よく、ダブルの虹が見えることがあります。天空を見上げ、心静かに、虹を見るのはいいものです。まさに、・・・オーバー・ザ・レインボウー・・・虹の彼方に・・・の歌が聞こえてきそうです。生きていることが楽しくなります。日々の生活の中で、何に縁するのか、何を見るのか・・・それによって、歓喜や希望につつまれたりします。フランス人は、この天空に大きくかかる虹や雲間から射しこめる太陽の光のことを、「天使のハシゴ」と、よんでいます。虹や太陽の光を伝わって、天上界の光りの天使たちが降りてくるというものです。なかなかの言葉表現でしょう。「天使のハシゴ」・・・次回に虹を見ることがあったら、注意深く、光の天使たちが降りてくるのを見つけて下さい。
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by h-hatano-art | 2010-03-26 07:45 | Trackback | Comments(0)

フランスの春の初めに咲く、ジョンキーユ・黄水仙・・・

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じゃじゃーん、ジョンキーユ・黄水仙のこれでもかー三点・・・ほんまにきれいどすなーのお写真セット。フランスは日増しに暖かくなりました。毎朝のウォーキング時に撮った写真です。フランス人はこういう草花に興味がないのか、それとも、いつもあるものなので無関心なのか・・・常日頃、見すごしてしまう何げない風景の中にこそ、四季おりおりの自然が語りかけてくるさまざまなメッセージがあります。その自然からのメッセージを心静かに耳をすませ、対話を始める・・・まず、スケッチを描き始め、メモアール・記憶のために写真を撮ったり・・・数枚のエスキース・下絵を作ります。そして、それをワインが熟成するように・・・しばらく置いておきます。自分の中で、どうしても描かなくてはならない状態まで待っています。サーファーが沖から大きなウエーブ・波がくるのを待っているようなものです。・・・そうして、タブロー・絵を描き始める前に、グワッシュ・水彩や色鉛筆を使って、さらに、数枚のエスキース・下絵を作ります。コンサントレ・集中すること・・とパッション・情熱が高まったころから、タブロー・絵の連作を描き始めます。とにかく無我夢中になって仕事をします。・・・大波に乗ってサーフィンしているようなものです。・・・タブローの中で格闘し、自分を超えた、何か大きなもの、宇宙のリズムにつつまれて描かされている自分を発見します。・・・ある時なんかは、冬の季節の日没の頃でしたが、外で大きな絵を描いていたら、クッシェ・ド・ソレイユ、日没の黄金色のルミエール・光りにつつまれて感動し…気がつくと、涙があふれ、ずいぶんと長い間、木立の中で泣いていたこともありました。先哲の言葉の中に「すぐれた人間とは、お金もうけが出来る人ではない。それでは、一生懸命に仕事をすることなのか?・・・すぐれた人間とは、魂・生命がきれいな人のことを言うのだ。」すぐれた絵を描くために日々精進・努力し、そういう魂・生命のきれいな人間になりたい。春の初め、ジョンキーユ・黄水仙は、自分らしく精一杯に咲いています。ちいさな花ですが、けなげに咲いています。人が見ていようと、見ていなくてもひっそりと静かに咲いています。・・・もうじき、西洋社会・フランスはパック・復活祭がやって来ます。復活祭のシンボル、タマゴ型のチョコレートがパン屋さんやマーケットに出現する季節となりました。・・・イタリアのフィレンツェにあるウフィツィ美術館のボッティチェリが描いた「春・プリマヴェーラ」のテンペラ画、1482年頃・・は、まさに、長く暗い冬が去り、待ちに待った暖かい希望に満ちた春がやってきた喜びをあらわしたものです。・・・画面の中には、百花繚乱、ひゃっかりょうらん・・・さまざまな花が咲いています。いろいろな花々が咲いていることがいいのです。人生もいろいろな人との出会いや別れがあることが、おもしろいものです。自分は自分らしく、しっかりと大地に足をつけて、どんなことがあっても、毎日をアベック・プレジィール、喜びと一緒に生きることが大切です。ボン・コラージュ、勇気をもって・・・。
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by h-hatano-art | 2010-03-25 08:12 | Trackback | Comments(0)

フランス庶民のおもてなしテーブル・セッティングのススメ・・・

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フランス式テーブル・セッティング・・・これが週末にお客さんを招いての四人分のテーブル・セッティングです。だいたい、どこのレストランでも、どこの家庭でも、こんな感じ・・・下敷き用の赤・ルージュ、黄色・ジョーヌ、緑・ヴェール、青・ブルーの色違いの大きなお皿、これはデコラション・飾りのお皿で、この上では料理を盛り付けしません。あくまで下敷きのお皿です。二枚目のお皿は、オードブル・前菜用のサラダとか、キッシュとか・・・を盛り付けるお皿。三番目のお皿・・・この日は、魚のスープを最初に出したので、バスク模様のスープ皿が一番上に乗っています。お皿セットの右上のグラスは、左からお水用、真ん中が白ワイン用、右の大きなグラスは赤ワイン用・・・テーブルにある赤ワインはブルゴーニュのモルゴンとイタリアのガス入りのお水・・・ガス入りのお水は、食事中に飲むと消化を助ける働きがあると信じているフランス人が多く、人気のあるお水です。スープ皿の下にあるのは布ナプキンです。お隣りのU.K、ユナイテッド・キングダム、英国式テーブル・セッティングは最初から、お皿の左右に、お肉用のフォークとナイフ、お魚用のフォークとナイフ、そして、デザート用のスプーンはお皿の上部あたりに、・・・ぜーんぶ、一緒に置いてありますが、フランス人は、そのつど、・・・魚料理にはお魚用のフォークとナイフを出す習慣です。お皿の右にある箸置きのようなものは、・・・スープ用の大きいスプーンが置いてある・・・食事中にお皿が代わった時にフォークとナイフを乗っけておくものです。こういうセッティングは慣れないと面倒なものですが、これがフランスの食文化・・・こうやって、お客さんを招いて食事をすると超ゴーカな気分になりまっせ。何ごとも知っておくと、コンプレックスを感じることなく、楽しいものです。ウチのテーブル・セッティングは、ちょっとしたレストランみたいだと、よくフランス人に言われますが、ハート・心があれば、どんなテーブル・セッティングでもフォーミダーブル・すばらしいものです。皆さんも、是非、エッセイエ・ためして、やってみて下さい。こういうおもてなしの心は、やった分だけ、人生がリッチ・豊かになります。それが、文化を愛する心というものです。・・・おまけ・・・こうやって、月に一回は食事によんでいると、一年間で十二回、四季おりおりの食材で料理を作り、同じテーブルの上で、食べたり、飲んだり、話したり・・・人生の瞬間・瞬間の忘れ得ぬ思い出を作ることでもあります。問題を抱え、元気がなかったフランス人夫婦が、一緒に食事をし、話すことで元気になったり、・・・いろいろなドラマが生まれます。「人の前を明るく照らすと、自分も明るく、元気になる」ことです。相手の心の灯かりを一緒に食事をすることで、ポッとともしてあげること・・・小さな行為が大きな喜びに変わります。フランス庶民のおもてなし食文化とは、そういう人間的なエスプリがあるものです。
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by h-hatano-art | 2010-03-24 07:23 | Trackback | Comments(0)

身はたとい 武蔵の野辺にくちぬとも とどめおかまし 大和魂の桜

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ジャジャーン、桜の写真これでもか三点、キレイどすなーのおまかせセット・・・これがフランスのパリ南郊外にあるソー公園の春満開のSAKURA・桜花の木々です。週末の午後の散歩やベンチに座ってのおしゃべりをする場として、フランス市民から愛されている桜の園・そのです。毎年、この桜が咲くころになると、在仏日本人のお年寄りグループが集合して、桜の木の下で日本風のお花見をします。おひとりおひとりが、お昼のお弁当を作り、みんなで持ち寄り、共々に食べるというお花見です。おひとりおひとりのお年寄りには、おひとりおひとりの人生のドラマがあります。・・・パリ市内のど真ん中で日本レストランを経営していたKさんは、フランス人の会計士にだまされ、お店を乗っ取られたり・・・本当に映画の中のシナリオのような人生ばかりです。日本に帰っても家族はいなく、かといってフランス人の友達もいない。人生は若い時には長く思い、歳を重ねるごとに短く感じるものです。毎年、桜の木の下で、それぞれの故郷を思う・・・吉田松陰の留魂録・最後の和歌に・・・ 「身はたとい 武蔵の野辺にくちぬとも とどめおかまし 大和魂」・・・という歌があります。故郷を遠く離れた、満開の桜の木の下で、・・・「身はたとえ、フランスの地に朽ちぬとも、留め置かまし日本人のエスプリ・たましい」・・・というエール・声援を日本人の大先輩のお年寄りに心からおくりたいものです。そして、おひとりおひとりの長寿と健康と多幸を心から祈りたいものです。・・・プリュス・付録・・・昨夜の夜の八時から、今日丸一日、明日の朝の八時まで、フランス名物のグレーブ・ストライキが始まって、国鉄、郊外線、メトロ、バスの通勤交通手段はマビキ運転、公立の小中高の学校も教師のストライキで授業があったり、なかったり・・・ポスト、郵便局もストライキ・・・フランス社会経済の本源的問題はこのサンディカ・労働組合による、身勝手なストライキ・・・地方圏議会の二十六地方ある中、二十三の地方で、今回の選挙の結果、左の連合というか、寄せ集めというか、多数議席数を社会党を中心とする動きが勝利しました。それに、勢いづいてのストライキ・・・普通の市民はたまったものではありません。フランスは週三十五時間労働ですが、ストライキで交通手段がなく、一日仕事をお休みすると、その一日分の給料はありません。労働者のためのストライキですが、本質は労働組合幹部のお仕事・・・つまり、ストライキしてますよーの自己顕示なのです。だから、年間の組合費を払ってくれーとのデモンストレーションでもあるのです。サルコジ政権は公共のサービス・ミニマム、最低のサービスをするように法案を作りましたが、現実の現場は、そんなもん、知らんもんねー。俺たちは俺たちで要求を主張しようぜー、トゥス・アンサンブル・トゥス・アンサンブル・エイ・エイ、みんな一緒で・みんな一緒で・エイ・エイ・・・と、かけ声をあげて、労働組合幹部が全てをしきっています。お互いに相手のことを考える・・・という人間教育が欠如しているフランスです。いろいろな人々がいてのデモクラシー・民主主義の社会・・・どういうふうに、どうやってハーモ二ゼ・調和するのか、人間社会の大きな問題です。
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by h-hatano-art | 2010-03-23 08:14 | Trackback | Comments(0)

ソー公園の桜花・おうか爛漫・らんまんの木々の下で・・・

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昨日の日曜日は一日中、この大きな絵、116X89・・・をKenny G、ケニー・ジィのCDを聞きながら描いていました。・・・パリから用事があってニューヨークに行った時、ジャズのライブハウスでケニー・ジィを聞いてると言ったら、ジャズをバカにしていると現地の人に批判されましたが・・・目が大変、疲れました。夕方近くになり、やっと自分の気持ちが絵の中に入っていったような・・・しかし、疲れました。ルネッサンスのマエストロ・巨匠、ミケランジェロはバチカンのシステナ礼拝堂のフレスコ画・壁画を描いている時に、首をずーと天井に向けて描いていたので、首が元にもどるのに大変だったとか、皮のブーツの靴を何日もはいていたので、その靴をぬぐときに足の皮がブーツにくっついて大変だったとか・・・なーるほどスゴイのお話しが残っていますが、ハナタレ小僧の、半人前の私は絵筆を持つ手の指がケイレンを起こしたり、絵筆がポキッとあまりの握力で描いている途中で折れたり、無意識に歯をくいしばっているのか、歯もグラグラしてきて、おバカ異常現象が起きています。・・・夕食を食べたくないほどに疲れました。食べないと身体がもたない・・・というよりも、真夜中に空腹でバカ食いをしそうなので、鮭茶づけを一杯だけ食べました。五月の東京展のために、カチカチ山の状態です。これは、パリの南郊外にある、ソー公園の桜花爛漫の木々の下で・・・のタブローです。これをフィニッシュ・仕上げて、東京に持っていき、皆・皆さまにお見せできるかどうか・・・これからが弱い自分との勝負・戦いです。アベック・コラージュ、勇気を持って・・です。・・・千手観音像のように、千の手があったら、どんどん絵が描けちゃうのにとバカなことを考え、つくづく思ってしまう、春の初めのフランスです。・・・追記・・・フランスの地方圏の議会選挙は、予測どうりにゴーシュ・左陣営の大勝利・・・この投票者パーセンテージで各党の議員ワクがきまり、各地方議会の議長が選出されるのです。社会党のパリ市長のドラノエはテレビの速報開票番組で・・・グーベルモン・コリジェ・ド・サ・ポリティック、政府は政治を修正することが必要だと言っていました。2012年のフランス第五共和国大統領選が各党とも視野に入っている発言です。心配なのはフランス二十六圏の地方行政中、十一圏の地方でフロント・ナショナル、極右翼の票が大きく伸びていることです。人種混合・ミックスのフランス社会、これからどこに行こうとしているのか・・・大きな課題です。極右翼支持のフランス人は極端な外国人差別、外国人嫌い・外国人排他ですから・・・以前、パリ市内のメトロのホームを歩いていて、すれ違いざまにツバを顔にはきかけられたこともあります。以前、クラシック音楽祭のバイト・入り口受付の係りをしていたら、いかにも極右翼支持でございますフランス人夫婦から、・・・フランス人の仕事をとって、なんでエトランジェ・外国人が働いているんだと文句を言われたりとか・・・世界から、自由・平等・博愛の人権を守るフランスだとイメージされているが、現実には、そういうエスプリ・精神がないから、あえて言葉にして自由・平等・博愛を訴えなければいけない・・・という若い世代のフランス人の声もあります。日本にもゆくゆくは、ミックスの社会がやってきますよ。そのとき、スパニッシュ系やアフリカ系日本人の寿司職人の握った江戸前寿司をあなたは平気で食べることができますか・・・例えばの話しですよ。自分は絶対に人種偏見しないと言いきれますか。今から、学習する心、準備する心が大切です。
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by h-hatano-art | 2010-03-22 07:43 | Trackback | Comments(0)