人気ブログランキング | 話題のタグを見る

波多野均つれづれアート

hatanoart.exblog.jp
ブログトップ

「一つぶの砂にも一世界が、一輪の野の花にも一天界が見え・・・」

1976年のちょうど、この季節、五月に渡仏し・・・三十四年あまりの月日が流れました。二十三歳の時でしたから、もう、半分はフランス人的な物の見方、考え方が身につきました。半分は日本人、半分はフランス人・・・モワチエ・ジャポネ、モワチエ・フランセです。いいか、悪いか、わかりませんが・・・そういう、人間になっちゃいました。外見は、完全なアジア系のおっちゃんなのですが・・・。今日は、一日中、大田区のホームスティ先のお宅で展覧会の案内状の住所書きをしていました。・・・ブログの読者サービス・・・展覧会のお知らせ・・・五月十七日から二十二日、午前十一時から午後七時まで、住所は、中央区銀座3-5-6、井上商会ビル3F(松屋前)の銀座・井上画廊、電話は03-3562-1911です。静物と風景二人展、伊勢真知子・波多野均です。期間中は、毎日、会場におりますので、遊びに来て下さい。お茶もお菓子も用意しています。・・・なんか、日本童話の「泣いた赤オニ」の口上になりましたが・・・とにかく、ご高覧下さい。待っています。・・・今日のお昼はホームスティ先のご主人と一緒だったので、近くのマーケットに買いだしにでかけ、お昼はプチトマトときゅうりとたまねぎスライスとサラダ菜とニンジンでサラダを作りました。ついでに、新じゃががあったので、ジャガイモ入りのスペイン風オムレツも作りました。・・・これが前菜・・・そして、トマト風味のベーコン、たまねぎ、ニンニクとナス入りパスタ・スパゲッティ・・・イタリア人のマンマ、お母さんのオススメのバイーラのスパゲッティ麺がありました・・・を作りました。ごく普通の日本の食材で作ったパスタでしたが、なかなかのお味でした。ホームスティ先のご主人にも満足していただきました。・・・人のために料理を作ることは、緊張感があっていいものです。食後、三時すぎに、ホームスティ先のご主人と近くの多摩川まで散歩に行きました。視界が広がった多摩川ぞいでは、子供たちの声が天空にひびき、日本の少年たちはベースボールをしていました。川のそばには名もない野の草花がしっかりと咲き、春の心地よい風にゆれていました。・・・「一つぶの砂にも一世界が、一輪の野の花にも一天界が見え、たなごころに無間のひとときのうちに、永劫を握る」ウィリアム・ブレイク、イギリスの十九世紀の詩人・水彩画家・・・そんな感じの多摩川ぞいの心に残る一期一会の春、この瞬間は二度とやって来ない・・・おだやかなそれぞれの春のアプレ・ミディ、午後でした。
by h-hatano-art | 2010-05-03 20:12