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波多野均つれづれアート

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フランスはサンディカ・労働組合のグレーブ・ストライキ・・・

朝から正しい初夏の太陽が昇りつつあるフランスです。パリ・パリ近郊の日中の最高気温二十六度前後が予報されています。朝八時前の散歩も半そで・・・いやに通勤サラリーマンがいない。・・・今日はサンディカ・労働組合によるグレーブ・ストライキで交通網はサービス・ミニマム、最低のサービス・・・パリ行き郊外線なんかは、一時間に一本しか走らない・・・労働者の定年年齢を何歳にするのか・・・五十五歳、六十歳、六十五歳・・・と定年後の年金額問題のパーセンテージ、フランス人大好きの恒例グレーブ・ストライキが始まりました。・・・南アフリカのサッカー・ワールド・カップでもフランス代表のナショナルチームが公開練習をボイコットしたでしょ。フランス人は、このボイコット・ストライキをすることが自己主張の簡単な手段になっています。公共サービスよりも自己主張・・・そうでもしないと政府は話し合いのテーブルについてくれない。昨日の夜のテレビニュースでは、七月十四日のフランス革命記念日にエリゼ宮、大統領官邸の庭で毎年行われているガーデンパーティのアニュレ・中止の発表・・・サルコジ政権のエコノミゼ・節約対策です。この五千人招待のガーデンパーティには、すごい金額の国家予算が使われています。・・・労働組合のストライキの前夜にサルコジ大統領は変化球を投げています。
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毎朝の散歩途中に会う、最寄の駅マッシー・パレゾー駅の構内掃除をしているおっちゃん・・・お互いに名前も知らないけれども、・・・ボンジュール、サバー?こんにちは、元気ーと挨拶をしている。こういう、アフリカ系フランス人も正しいフランス市民です。頭にイスラムの帽子をかぶっているので、イスラーム・イスラム教徒なのだろう。朝早くからお昼すぎまでの駅構内の掃除・・・みんな、生きていくために一生懸命にトラバーユしているのだ。私はこういう人が好きなのだ。多分、このおっちゃんは私よりも年齢が若いと思う。
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これも散歩の途中にあるブティ・スーパーマーケット・・・ちょっとした買い物はみんなここでする。あんまり食品のバリエーション・種類がないのが玉にキズ・・・いつも買うものは、三十個入りのタマゴ、リンゴや玉ネギ一キロ売りのもの、バナナ、グレープフルーツ、10個まとめのヨーグルト、食パン・・・このマーケットには、イスラーム教徒のための食品コーナーがあり・・・どうしてかっていうと、イスラムの信仰では、同じ宗教をしている人がさばいた肉類、加工食品を食べるのが義務づけられているので、普通のお肉コーナーの肉類は買えない、食べられないのだ。彼らは、豚肉はタブーだから、もっぱら鶏肉と羊の肉とその加工食品、羊のソーセージとか・・・ユダヤ信仰の信者も同様で、自分達の信仰をしている肉屋からのものでないと食べない。・・・いろいろとコンプリケ・複雑なのである。フランスはカトリックにつぐ宗教がイスラームなので、イスラム人口が増えている。・・・白いフランス人ばかりじゃあないのが、今のフランスの現状です。ミックスの社会です。暗黙の差別のある、いろいろな差別が存在する社会だからこそ、自己主張することが必要なのかも知れません。ちょつと、社会問題ブログになってしまいましたが、これも現実のフランスなのです。
by h-hatano-art | 2010-06-24 16:26