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波多野均つれづれアート

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GENEALOGIE:PORTRAITS DE FAMILLE、先祖の家系図、家族のポートレイト・・

レベイヨン・ド・ノエル、クリスマス・イヴのこと、前夜祭の昨日は、朝からお昼過ぎまでボロンテール・ボランティア活動をしていました・・・フランス社会に住んでいる以上は、その社会、コミュノテ・共同体の中で、なんらかのボランティア活動・社会奉仕をする、損得とは関係ございませんの奉仕活動をすることが大切です。アパートに閉じこもって、ずーと、絵を描いていては、社会・庶民・民衆の心はわからない。何のために絵を描くのか、誰のために絵を描くのか・・・全ての人間のトラバーユ・仕事すること、生きざまに共通するテーマです。政治も経済も教育も文化もスポーツもアートも多くの人々のために、多くの人々が存在しているから成り立っているもの・・・昨日から今日にかけてのフランス全土は家族・兄弟・姉妹が一同に集合する時がノエル・クリスマス休暇です。そこで、家族が話題にするのが・・・ウチの家系・先祖は何をしていたのー、どんな人々だったのー・・・という、GENEALOGIE:PORTRAITS DE FAMILLE、ゼネアロジィ・ポートレイト・ド・ファミーユ、先祖の家系図・家族、自分の先祖のポートレイト・肖像画・・・六百万人のフランス人が自分の先祖・家系を探していることが流行のフランスです。中世時代の過去の記録から、調べていくというアドベンチャー・冒険にも似たような先祖探し・・・おいはぎに殺されちゃったのとか、飢饉で栄養不足で亡くなっているーとか、いろいろと記録は記録ですから、人別帳というか、過去帳というかの、市役所の古文書記録に残っている・・・結婚記録とか、出産記録とか、死亡記録とか・・・それを家族がワイワイ・ガヤガヤ言いながら調べるというゲームみたいなもの、インターネットである程度は調べることができるという時代・・・フランス人は日本人以上にインターネット依存症・インターネットオタクが多い・・・このノエル・クリスマスのプレゼント買い物でも、フランス人の三人にひとりがネット買い物検索・アクセスして、自宅お届けの買い物をしてる・・・速い・安い・便利の三冠王のインターネット、まあ、そうすることがネット時代のプレステージ・優越感というか、時代のナウを生きてるっていうか・・・フランス人の奥底にある民族性は、お百姓さん感覚ですから、モード・ファッションやアートでイカにもタコにも、おフランス人って洗練されている・スマートのように見えますが、本質はお百姓さん、ペイザン・田舎者感覚・・・この自分の家系・先祖探しは、自分のDNAを知ることと似ていまして、フランス人の感覚の中には、ガンで亡くなった家族がいれば、自分もいつかガンになるのではないかと、アルツハイマーのいる家族では、自分もいつかはアルツになるのではないのかと・・・運命論者・人生は神によって決められている・定まっている感覚への反発に似たようなもの・・・人間・生命とはおもしろいものでありまして、決して、おひとりさまでは生きていけない。誰かと、みんなと共々に生きていくことが生命世界のルールなのでありまして・・・年末、最後の一週間となりましたが、是非是非、自分とは何なのかと、なんのためにこの地球・この世界の二十一世紀に生きているのかと、プチット・ちょろっと、お考え・内省する、内なる反省をされる一週間かと思います・・・センカク・アイランズもタケシマ・アイランドもぶっ飛びますぜー・・・
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毎年、この24日の夜はフランス人家庭でノエル・クリスマス・イヴの夜食事をするのでありますが、今年は、フランス在50年以上も住んでいるという日本婦人と・・・国籍はフランスですから、日系フランス婦人の八十二歳のおばあちゃんと、ご主人は2000年に亡くなられてのひとり住い・・・デジュネ・ランチ、お昼食事を一緒にしました。予定は中華レストランだったのですが、急に、イタリア・レストランに変更になりまして・・・以前、夏に食べたここの海鮮風パスタがおいしかったとかで・・・気持ちは、リ・カントネ、広東・カントン風焼きメシ、フランス人のダントツ好きな中華料理の一品と、カナル・ラッケ、北京ダックのフレンチ・バージョン、これもフランス人はお好き・・・、スープ・ペキノワ、北京スープ、お酢と唐辛子いっぱいの醤油風味、片栗粉トロトロの熱熱スープ・・・を今日のお昼は食べようーとデシデ・決めていたのに、急に、イタリアンになっちゃって・・・ハラホロ・ヒレハレ・・・パスタちゃんねー、昨日のお昼食事に、パスタのペンネの白ソース・グラタンを食べていたので、感動が湧き上がらない・・・オタクって、本当にピューターン・バッカねー、一緒に食事をすることが大事なのよー、それが年末ノエル・クリスマスの気持ちなのよーって、ウチのサ・マジスティ、女王陛下さまから、超高音のハイ・ソプラノで叱られまして・・・イタリアンねー、イタリアンねーってつぶやくばかり・・・イタ公のお料理かー、年末ギリギリのイタリア国会解散のイタ公じゃあなかったイタリアーノ・イタリア人にパルドン・失礼・・・と、そのパリ南郊外のソー市にあるイタリアン・レストラン、ドン・ジョバンニ・・・名前がモーちゃん、モーツァルトのオペラからとってるとは、恐れ入りやんした・・・で注文したものは、今日のオススメの自家製ラビオリのなんとかかんとか・・・
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それがこの自家製ラビオリのコキューユ・サン・ジャック、名前が長いけれども帆立貝のこと・・・に、セープ・キノコ入りの白クリームソースがかかっている一品・・・どっちかというと、イタリアの南のシシリー島や南イタリアのパスタ料理・・・大皿に、量が多い・・・お店のイタリア系フランス人の店長がやってきて、どうだー・おいしいだろうー・・・ボーノ・ボーノ、おいしい、うまいっすと答えると、大喜び・・・なぜか、パリ郊外にはフレンチ・レストランはあまりない。こういうイタリア系レストが多い。パスタ専門店やピザ専門店、ファミリー・家族で、ちいさなお子さま連れでも入れますーレストランが多い。これに、粉チーズをふんだんにかけて、というよりも、まぶしにまぶして・・・パンを左手に持って、白ソースも一緒に食べる・・・パスタ・スパゲッティを食べるときの心構えは、熱熱のときに食べないと、おいしくなーい。量も多いので、体育系高校生や大学生のようにワシワシ食べないとなくならなーい。パスタはテレンコ・パレンコ・・・ゆっくり、スローなこと・・・食べてはいけません。これが、イタリアではスープがわりですから、このあとにお魚かお肉料理を食べる・・・このあいだ、友人のジャン・マークがイタリア・ボローニャ郊外にあるイタリア超高級車・ランボルギーニの本社にクルマの買いつけに行きましたとさ、中国大陸お金持ちへのランボルギーニの超高級スポーツ・カーを売りつけちゃおうーという中国進出・フランスからの殴りこみビジネス大作戦・・・ちょうど、お昼になりまして、じゃあ、お昼を一緒にとなり、ランボルギーニの販売おっちゃんたちと地元のレストランへ、そこでボローニャですから、ボローニャ・スパゲッティ、スパゲッティ・ポロネーズを注文し・食べて、もっと、食べろと言われ、二皿目・お代わりを・・・しかし、それは、スープ代わりの前菜、そのあとにお肉料理・Tボーン・ステーキ、骨付きビフテキがじゃーんと登場し、困ってしまったと・・・フランスではパスタ一品で主菜、お腹いっぱい・・・日本と同じ感覚です。パスタはスープ感覚ですから・・・気をつけて、食べませう・・・
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デザートはテラミスのフレーズ・イチゴ風味・・・こういう、イタリアン・デザート、カップ入りが流行のフランスです。フランス人は、デザート・甘味ものは必ず、食事のシメ・終わりに食べますから・・・デザートを食べないと食事が終わらない・・・日本の居酒屋で、デザートありますって注文したら、ひっぱたかれるかも・・・今日のお昼ご飯のお勘定は、ワタシがだすからと、日系フランス人ご婦人・おばあちゃまのおごりでした。ショコラの詰め合わせ小箱を手土産に用意していましたので、それがクリスマス・プレゼント・・・こういう日本人同士のソリダリテ・連帯感が大切です。ピープル・ヘルプ・ザ・ピープル、人々が人々を助ける・・・そういう二十一世紀の時代です・・・こういう日本人のご婦人たちが、戦後のフランス社会で日仏交流関係の井戸を掘った人たち世代、井戸を掘った人がいるからこそ、われわれがフランス社会でアジアの日本人として信用され、存在できるもの・・・何もできませんが、一年に一度はこうやって、同じテーブルで食事をし、お話しして、先輩たちをレスペクテ・尊重する・尊敬し、善コンをつまないといけません・・・
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そして、その日、昨日の夕方には、ブルターニュ地方に住んでいる・・・バンヌのポスト・郵便局に勤めている五十代はじめのマークとアン・マリーがパリ郊外に住んでいるマークの母親とノエル・クリスマス休暇をすごすために、やってきて・・・ウチにもご挨拶にやってきたもの・・・15歳になる息子が学校授業のスピードについていけずに、集中力がない、学習・勉強に身が入らないという・・・どうしょうーという相談・・・ノエル・クリスマスの前夜祭ですから、シャンパンをだして、オープンで冷凍ピサやキッシュを焼いて、おつまみにして・・・二時間以上も会話すると・・・朝から、ボランティア活動、お昼は日系フランス人の婦人とお昼ご飯会話、夕方はフランス人夫婦の子供の問題と・・・一日の活動電池・エネルギーが完全に切れました。しかし、こういう疲れはポジィティブの疲れ・・・こんな年末のノエル・クリスマス休暇の日々であります。でも、疲れたー、ケーキを焼くか、グラス・ワイン片手に料理を作って、気分転換しょうー・・・今日、25日の朝に欧米の子供たちは目覚めるとクリスマス・ツリーの下や大きな靴下にプレゼントが置いてあったりする・・・三歳・四歳・五歳ぐらいの子供たちまでが、本当にサンタクロースがプレゼントを運んでくれたのだと、信じているそうです・・・信じることがあるということは、幸福なことです・・・大人になっても信じることがある人は幸福です・・・
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マークとアン・マリーが持ってきた、ノエル・クリスマスのプレゼント・・・食材の詰め合わせ・・・こういう気持ちが大切です。気持ちを形にしてあらわさないとわからない。アジアの仏典にある、修行中のブッダにちいさな子供がおじちゃーん、これ、あげるーと、泥のおもち・ケーキを供養してくれたと、その泥のおもち・ケーキは泥にあらず、その子供の真心なのだとブッダは説いています・・・プレゼント・供養するとは、そういう子供の無心の気持ちが大切です・・・今日はカトリック・キリスト教の祭日ですから、非常に静かなマルディ・火曜日の25日のフランスです・・・フレンチFMラジオからは、James Blunt-Carry You Home 、ロンドン・ポップ・ミュージックのジェームス・ブラントが歌う、キャリー・ユー・ホーム・・・年末にぴったしカンカンのロンドン・ミュージック・ナウ・・・バーイ・・・
by h-hatano-art | 2012-12-25 17:24