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波多野均つれづれアート

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今日から、サンク・スメンヌ、五週間のLES SOLDES、レ・ソルドー、大バーゲンセールのフランス

いよいよ、今日の朝八時から、フランス全国で冬のソルド週間・五週間のロング・ラン・・・2月12日までの始まり・始まり・・・フランス人ひとりあたりのソルド・バーゲン、大安売りの予算は223ユーロ、約二万五千円・・・おひとり予算ですから、カップルや家族になると、一所帯500ユーロ、約五万円以上もの消費効果があるというフランス社会の冬季節の経済アップのカンフル注射・・・主に、家電の大型テレビやパソコン、冷蔵庫やモード・ちょっと、よそ行きの・・・普段だったらお値段の高い服や靴・ブーツ・バックなんかを買っちゃう・・・50%、60%、最高で80%の割引セールがフランス社会のソルド・バーゲン期間・・・インター・ネット検索で買うというのもフランス人は大好き、混まない・簡単ですむ・配達してくれる、などなど・・・しかし、このネット買い物は、銀行口座のカード・ナンバーが必要ですから、きちんとしたお店でないと、あとでトラブルが起きるというもの・・・この期間はヨーロッパ中、世界中から、フランス・パリに行ってお買いものをしょうーツアー客が増えるので、観光大国のフランス、ホテルもレストランもタクシーもカフェも・・・みんな相乗効果でホクホク顔・・・しかし、フランス人という民族は、サービス未開発の国でありまして、愛想・あいそうが悪い・ナイ、不親切ナンバー・ワンの国だと、観光世界ではランクづけされておりまして・・・もともとが、小麦を作ったり、ブドウを作ったり、チーズを作ったりのお百姓さん気質の民族ですから、サービスなんて・・・ケ・ス・ク・セー?なんじゃらホイというものでありました。その上に、シャイな国民気質がフランス人ですから・・・カフェに入ってイスに座っても、いつまでたってもギャルソン・給仕は注文をとりに来ない・・・日本人は、ずーと、メニュ・品書きを手にとって見ているので・・・ギャルソン・給仕はまだ、このお客は注文が決まらないと、ワタシはせっかちだから、イスに座るやいなや、ギャルソン・給仕に手をあげてよび、注文すると・・・そうしないと、パリのカフェは十分以上も注文をとりに来ない、ウブリエ・わすれられたお客になってしまう・・・自己顕示のお国がフランスなのです。おとなしくしていると、ずーと、ウブリエ・忘れられてしまう・・・一度、電気ノコギリで手のひらを切って、緊急病院で手術した体験がありまして、十センチばかり小指の下を切ったもの・・・手術の麻酔がきれて、真夜中あたりに手が激痛で眠れない・・・翌朝、看護婦さんに麻酔がきれて手が痛かったというと・・・そういう時は、すぐに、ナース・コールしないとね。ここはサービス満点の国じゃあないのよー。自己主張・自己顕示が当たり前の国なのよー。アジア人って、何にも言わないからねー・・・と、ご指導を受けてしまいました。あまりの激痛に、ベットにこしかけて、夜が明けるまでミヤコ・ハルミのアンコ椿はなんとか・かんとかーの演歌を歌っていました。ソルド・バーゲンの現場に行くと、もう、なんていうか、自己顕示・自己主張の強いものが勝つというバトル・戦いがくりひろげられております・・・
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新春ですから、イカにもタコにもっていう、パリらしい写真を・・・セーヌ河ぞいに立つエッフェル塔、ここに登ったことはありませんが、中間にある、星つきレストランで食事をしたことがあります。レストランの専用エレベーターで昇り、夕暮れのパリを360度・見渡しながら食事をするというもの、高度恐怖症の人にはオススメできません。全面ガラス張りですから、空中で食事している・ワイン飲んでるようなもの・・・高齢の日本人のご夫婦がロンドンとパリ旅行にやってきて、それで、一生の思い出のためにと食事をしたもの・・・大変に喜んでいただきました。
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ルーブル美術館にある、フランス十九世紀の偉大なる画家・ドラクロワのブーケ・花束の水彩画・・・ドラクロワは、色彩の魔術師といわれ、彼からフランス絵画の色彩革命が始まったと・・・それ以前のフランス絵画は、暗い色調の絵ばかりであったもの・・・ドラクロワは北アフリカに行ったりして、光り・色彩の輝くさま、色彩の幅、バルール・色価というものを絵画の中に取り入れたという大先輩なのであります。どういうわけか、ゴッホがこのドラクロワの色彩信仰者でして、ドラクロワの絵からゴッホは色・色彩というものを学んだと・・・これが絵描きのジェネラション・ド・ジェネラション、世代から次の世代と続いていくトラバーユの継続なのであります・・・先輩たちの絵画トラバーユの続きをするということ・・・本当の絵描きというものは、決して、自分勝手にトラバーユしているのではありません・・・
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不肖、アジア・東洋の日本人に生まれてきたワタクシも、ドラクロワの水彩画を元にして油絵を描くと・・・こういうのが、絵描きのジェネラション・ド・ジェネラション、世代から次の世代に継続するトラバーユ・・・バトンタッチして、その時代の風・雰囲気のなかで、解釈して、トラバーユするというもの・・・ワタシの恩師、東京の創形美術学校の校長だった柏健先生は、いつでしたか、パリに二週間ほどやってきて・・・パリの国立図書館で、色価・バルールの勉強をするのだと・・・なんという、奇人変人・・・そういう人間が本当の文化・アート世界に生きる絵描きなのであります。ワタクシも相当の奇人変人ではありますが、恩師の柏先生はその上をいく奇人・変人・・・こういう人間が文化・アートの住民たちなのであります。恩師・柏先生の思い出は、毎年、新年になると先生のお宅に卒業生や在校生が集まり、一堂に新年を祝う・・・要するに集まって日本酒を飲む会なのでありますが・・・当時、柏先生は、先生のお母さんと二人住いでありまして、ワタシはこういう性格ですから・・・カメレオン・ハタノ、どこにでも、どんな状況下でも、すぐにアダプテ・とけ込むというか、なんでもやっちゃうと言うか人間なので、お母さんのお手伝いをしておりまして・・・アルコールが入って、酔っ払ってのお手伝いで、高価なお盆をふんづけて壊してしまい・・・すいません。高価なお盆を壊してと謝ると・・・柏先生のお母さんは、いいよ、いいよ、形のあるものはいつかはこわれるもの、そんなことよりも足は怪我しなかったのかと・・・新年になると、毎年、この柏先生のお母さんの言葉・・・形のあるものはいつか壊れる・なくなると・・を思い出します。名もない庶民の哲学者の言葉を思い出します・・・フレンチFMラジオからは、The Lumineers-Ho Hey 、ザ・ルミネーズのホー・ヘイが一日に何度もかかっています。昨夜のフレンチ・テレビ・ニュースの芸能話題で・・・デビット・ボウイが十年ぶりに、66歳で新曲を発表したとかで、アート人間とは、ウチテヤマズ・何度も何度も、チャレンジ・挑戦する人のことをいうもの・・・どうであってもね・・・でも、デビット・ボウイのジジ顔はなんか、コワイー・・・パイ・・・
by h-hatano-art | 2013-01-09 18:17