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波多野均つれづれアート

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トロンプ=ルイユ、だまし絵のような見てくれ・見栄えが大事なフレンチ社会のリミット・限界・・・

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連日のフレンチ・ポリテック、政治話題ばかりのフランス社会・・・ユンヌ・トランスバランス・ザン・トロンプ=ルイユ・・・トロンプ=ルイユとは美術用語でだまし絵のこと、非現実のスーパー・レアリズムのようなもの・・・だまし絵のような政治家・議員の資産・財産の透明化・一般公開・・・先週と今週に続き、フランス大統領の緊急メッセージ・声明に・・・いい加減にしてほしいと、経済回復・不況脱出がフレンチ・ナウ政治の大テーマなのに、何をカモフラージュしているのかと・・・オランド大統領の声明は、①、現職の大臣たちや政務官たちの全員のパトリモアンヌ・資産、財産をすべて国民に公開すること、国民議会やセナ・上院議会の議員すべての資産・財産も公開の方向に・・・②全議員は議員活動に専念し、職業を持たないこと、例えば、弁護士兼業の議員とか、医者兼業の議員とか、企業家・実業家兼業の議員とか・・・脱税対策のために・・・社会が平穏な時には、なーるほどというメッセージなのでありますが、ヨーロッパ経済クライシス・危機の時代に、景気回復をすりかえていると・カモフラージュしていると、政治改革よりも、経済改革を優先にしろと・・・多くのフランス人は思っている。昨日は、パリのルーブル美術館が一日中、フェルメ・閉館、表向きの理由は館内にスリが増えて見学者の安全のためにと、警備の人数が少ないと・・・フレンチ・パラドックス、矛盾、じゃあ、警備人の数を増やしての安全対策を、そんなのしないもーん、つまり、職場改善・・・つまり・つまり、サラリー・給料をアップ・値上げのパフォーマンス・・・フレンチ国立美術館の休館日は火曜日、オルセーは月曜日と世界からの観光客のためにズラしているもの・・・もう、フレンチ春闘が始まっての給料値上げ・・・フレンチ民族というものは、公共性に乏しいというか、公共意識が欠如している・ナイといってもいい・・・パンセ・レゾートル、他者・相手のことを考えるという教育・学習が弱いというか、なきに等しいものでありまして、自己主張や自己顕示力の非常に強い国・民族でありまして、一生に一度のパリ観光にルーブル美術館を見学する・・・それは、アンタの勝手でしょというもの、非常にサンディカ・労働組合の強い国・瞬間湯沸かし器なのであります。すぐ、カァーとなって、コレー・怒っちゃう、東ヨーロッパからの出稼ぎトラバーユの未成年のスリ・グループを捕まえようとして、反対に暴力をふるわれたと、じゃあ、仕事やんなーいと・・・突発の勝手きままなグレーブ・ストライキなんて、オチャノコサイサイ、なんでもやっちゃうのーだぁー・・・二、三日前からフレンチ国営放送の3チャンネルのお昼のニュースが突如なし・・・放送局の一部労働者・技術者たちの突然のグレーブ・ストライキがありまして・・・それと関係しているドミノ式ストライキ、本当に考えられないことがフランス社会なのでありまして・・・フランスの労働者っていうものは、例えば、家の改装工事をすると、こっちは電気屋も下水・上水工事も大工も庭師もみんな別々ですから、日本のような総合工務店はない・・・それが、自分勝手に工事するものだから、現場の指揮者がいない、アレをまずやって、お次はコレという・・・それで工事の納期がすんばらしーいほどに半年ほど遅れる、トラバーユが長引けば、働く人間は給料が保証されるという・・・そういう、アルナッケ・詐欺のような社会でありまして、国立美術館のルーブルの突然の休館に、驚いてはいけません。ルーブルは文化省の管轄だから、またまた、現場の警備員と文化省の上のお偉い政務官との時間差がありまして、世界からのツーリスト、見学者のことなんか、アスタマニャーナ、明日おいで下さぁーいって、観光客の都合なんて考えてもいない、明日はパリにはいなーい・・・公共性を大切にする日本社会は、スゴイ進んだ・革新的なハーモ二ゼ・調和ある社会なのでありマース・・・人間としてオント・恥ずかしいという感覚がないのが、フランス人の多数・・・いいじゃーん、やっちゃおう、やっちゃおうー、トゥス・アンサンブル、トゥス・アンサンブル、日本語の皆で渡れば怖くないと同じ感覚・意味、みんなで一緒に・皆で一緒に、地獄の底へまっさかさまー・・・どうにかしないと、国が滅びる・・・
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フランスからのアート・アートですから・・・この絵は、フランドル地方、オランダからベルギーにかけての地方の巨匠・ルーベンスの三美神、1636~38年、油彩、板画、221X181cm、スペインの首都、マドリッド・プラド美術館のコレクション・・・なんという豊満な三美神・さんびしん、レ・トワ・グラース・・・西洋絵画には、ギリシア神話の題材を描くというものがありまして、その世界の中であれば、女神の女性のヌード姿もOK・オッケーという・・・別に、ポルノでもなんでもないと・・・純潔と美と愛の女神・・・これが、昨日ブログのダイエット・おやせフレンチ・テレビ・ニュースのテーマになりまして、むかす、ナマってしまった、むかし・昔しは、このような肉体の豊満な女性というものが美人というか、好まれていたと・・・しかし、今は、適度におやせに・スマートボディじゃあないと、誰も、夏の海・浜辺の日光浴では見向きもしてくれないと・・・フランス民族というものは、見てくれというものを非常に大事にするというか、なんというか・・・ボロを着てても、心は錦・にしき・・・昭和時代の演歌・水前寺清子の歌った・・・これを知らない子は、今日も近くのスーパーのお豆腐を買って、お豆腐のカドで頭をぶっつけるように・・・なんて、それ、ナー二っていう人々でありまして・・・ボロを着てたら、心もボロボロ・・・見てくれ・見栄えがする自分になりたいと・・・その反動で、フレンチ・モード、ファッションが栄えたのでありますが・・・見てくれ・見栄えの国です。最近のフレンチ・テレビの宣伝に、はけば痩せるというフェミナ・女性用のダイエット・減量半パンツ、DIM・ディムの半パンツの宣伝が盛んです。これで本当に、おヤセになったら、もう、ノーベル賞もののダイエット・減量の半パンツ・・・他には、夏の水着のための足の毛を剃るっていう器具も大宣伝、あなたの足は誰が見てもツールツル、スーベスベ・・・もう、夏バカンス対策ばかりでございます。フランス人たちは、この春に・四月頃に今年の夏バカンス先の予約をする・・・知り合いのフランス人家庭では、南仏のサントロペの一軒家・プール付きを借りての一週間夏バカンスするのだと・・・お前たちも来ないかとは誘われませんでした。借り賃が高い、南仏の港町のサントロペだっぺ・だっぺ・・・
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ウチのサ・マジスティ、女王陛下が今、お描きになられられ・・・ラリルレロ・・・ている静物画・・・エタン・錫の容器と果物、エタン・錫、すずは中世時代の日常生活の雑器、陶器・焼き物が一般化される前の庶民の食器、コップとかお皿とか、水入れとか・・・フランス人の家庭には、必ず、居間のどこかに飾ってあるフランス的なもの・・・レースもフランスの田舎の十九世紀のアンテック・レース、下敷き・・・午前中はトラバーユ・生活費稼ぎのお仕事で、午後から自分のトラバーユ・静物画を描くというもの・・・
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ワタシが描いている下口びるをかんでいる少女の顔・ポートレイト・・・世界全体が・社会全体が経済不況や政治不信で下口びるをかんでいるようだから・・・そういう社会・世界・地球にならないように・・・
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パリ南郊外のアパート群の中の市民公園のリンゴの木に白いちいさな花が咲き始めて・・・今日もパリとパリ南郊外のメテオ・お天気は春雨・はるさめです。日中最高気温16℃・・・ヨーロッパ・フランスもやっと、春になってきました・・・フレンチFMラジオからは、懐かしのポップ・ミュージック、ステン・バイ・ミーが流れて、春でおまんなーと、エサの与えすぎで太ったブーちゃんネコ、お腹が地面にスレスレ・・・が春雨の中をゆっくり散歩してる、ニャーオン・・・バイ・・・
by h-hatano-art | 2013-04-11 16:13