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波多野均つれづれアート

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新年一月の第一日曜日のフランスはネコもしゃくしもガレット・デ・ロワばかりなり・・・

フランス社会の新年・1月のプルミエ・ディモンシュ、第一日曜日は、昔から・・・と言っても19世紀からの習慣・伝統でカトリック・キリスト教的なガトー・ケーキ、ガレット・デ・ロワ、王様のガレットを食べる習慣がありまして・・・本当は、6日火曜日のエピィファニーの日、東方の三博士が夜空に大きな赤い星を見つけたと、それは古代からの救世主が誕生すると夜空に大きな赤い星が出現するという預言から、その大きな赤い星の下に生まれたばかりの馬小屋のクレッシュ・飼い葉おけの中のイエス・キリストに祝福の品々を持ってくる宗教的な行事から、エピィファニー・公現する、救世主が顕れることから主顕の日、カトリック・キリスト教徒の一般庶民はそのおこぼれのガレットを食べてイエス・キリストを祝福すると・・・でありますから、イスラームの人々は素直にお祝いできないガレット、宗教的な束縛があるケーキ・・・アジアの日本人から見たら、バーカみたいなものでありますが・・・しかし、フランス人の97%の大多数がこのガレットを食べてお祝いすると・・・もう、こうなると誰でもがガレットを食べる日になる・・・
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これがごく一般的なガレット・デ・ロワ、周りはバターたっぷりのパイ地皮の中にアーモンド・クリームが入っていて、肝心なのは、その中にフェーブ・ソラマメのこと・・・が入っていたのが始まり、古代ローマ時代ではソラマメを使って多数決の選挙投票をしていたと、恐れ多くもイエス・キリストのシンボル・象徴がソラマメではいけんと、そのソラマメが今では陶器になり、それに当たると、その人がロワ・王様やレーヌ・女王様になって、オマケの紙の王冠をかぶって、この一年の幸福に包まれるというフランスのお祭り的なケーキ・・・すかす、しかし、このガレットにも本家と元祖の争いがありまして・・・このガレットなのか、それとも、フランス南西部のボルドー地方で食べられているブリオッシュ・パンのガレットなのかと、ブリオッシュ・パンのガレットは形がリンク・輪になって上に砂糖煮の果物がついて、大きめの粉砂糖が雪のようにくっついている・・・本家と元祖のガレット争い・・・
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最近は、このように中身がいろいろと変化して、チョコレートやらフレーズ・イチゴやらキウイやらの砂糖煮が入ってるガレット・デ・ロワもある・・・これは邪道じゃーというフランス人も多い、中身はアーモンド・クリームじゃあないといけんというじっちゃんやばっちゃんが多い・・・このフランス・ケーキのアーモンド・クリームのルーツ・元祖はどこからだと思います・・・イスラームのアラブのお菓子が元祖・・・全ての道はローマに通ず、全ての道はイスラームから始まる・・・
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大みそかの夜食事に、その家の主人からシュミネ・暖炉の火をつけようかと提案があり、ゴージャス・豪華な雰囲気に・・・このシュミネ・暖炉がパリとパリ郊外は元旦から禁止になるとありまして、煙りが出る・大気汚染になるという理由で・・・それがそれが、年末の寒波になり、そのシュミネ・暖炉使用禁止の法案はディスパリュウ・消滅する・・・これがフランスというもの、クルクルとネコの目のように変化するフランス・・・フランス万歳ー・・・だから好きなんだよねー、フランスって、スポンタネ・気ままだから・・・女心、おんなごころとフランスの政治、クルクルと変化する、気ままに、身勝手に、何も考えていない・・・これ以上、書くと世界ファンム・女性裁判所からコンボケ・呼び出しがくるかもしれない・・・パリ市中、引き回しの上に公開広場で百叩き、パリからところばらいになるかも・・・
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その大みそかの夜食事に、クラブ・蟹の身をほぐしたスフレを前菜に作ると・・・スフレはむつかしい・・・出来たのがこれ・・・ふくらんでいない・・・カニの身入りスフレというよりも、長野県名物のおやきみたい・・・カニの身入りおやき、スフレ失敗・・・
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その家のご主人・ダンナが料理したものなのでありますが、奥さんが怒って・・・オ・ラ・ラー、ケル・スフレ、なんというミジメなスフレー・・・ってんで、ワタシが一口食べて、セ・ボンー、おいしいよーと言ったら、奥さんが自分のお皿のスフレを、ヒトシー・私の名前・・・これ全部、お食べーってんで、スフレもどきのお山になる・・・大変です。フランス人の夫婦も、いつもなにかプチ・ケンカして・・・いいじゃーん、これ、結構イケル・・・と無理して食べたら、気分が悪くなった・・・ふくらまないスフレのタタリ、大みそかの夜のタタリじゃあー・・・・・・
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レーズン入りのパンをトーストして・・・こんなパンは普段はでない、年末年始だけのスペシャル・レーズン・パン・・・
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トースト・焼いたレーズン・パンの上に、ご存じ、アメリカ大陸の西海岸、カルフォルニア州では禁止の食べものになっている・・・動物・家畜虐待から・・・フランス南西部のフォアグラ・・・カロリーが異常に高い食べものなので、普段は食べない・・・食べられない、みんな怖くて・・・その後のダイエットをどうしょうーの食べもの、ちょっと、慣れないと匂いが・・・なんせ、合鴨の肥大した肝臓・フォアを食べるのだから、無理矢理にガバージュと言って、トウモロコシを食べさすというよりもノドに詰めるというか、胃に無理やり詰めこむというか・・・それが家畜虐待になって、アメリカのカルフォルニア州では禁止の食べもの・・・
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大みそかの夜食事の大笑いは・・・これがその家の奥さん、腰のコルセット・・・お肉がつきすぎて、腰が痛いのだと・・・をデジカメで撮っていたら、ヒトシ・ワタシの名前・・・は人の女房のお尻を勝手に撮っていると大騒ぎに・・・オレにも好みっていうのがあるだろうー、ただただ、この特大のコルセットが現代アート風でおもしろいのだー・・・やっぱ、お前は奇人変人の日本人ダァー・・・新春2015年にフランス人に一番人気のある人物は、ジャン・ジャック・ゴールマン、日本語ではゴールドマン・・・今は歌っていないけれども、フレンチ・ポップ・ロック歌手、Jean-Jacques Goldman-La Bas-YouTube 、第二位はアフリカン俳優のシネマ・「アントッシャーブル」のオマール・シィ、第三位は俳優のシネマ・「アーティスト」に出演したジャン・デュジャルダン、第四位は女性政治家のシモーヌ・ベイユ女史、第五位は中国で大人気の女優のソフィ・マルソー・・・フランス人の日常生活、おもしろいでしょー・・・オマケ、La Bas、ラ・バの意味はあっちの方とか向うの方とか、年末から年始にかけてのこの二週間で戦乱のシリアからのボート・ピープルズ、難民が二千人近くになり、ヨーロッパのイタリアの海岸に流れつく・・・ラ・バ、あっちの方・西洋社会にやってくる・・・ベラボウな金額を払って家畜運搬専用の大型船に乗り、五日間も食べるものもなく、地中海をさまよい、べべ・赤ん坊も子供も船底にいた・・・これでいいのか人間の世界はというもの、ポジィティブに変化しなければいけない時代・・・フランスでは東欧からのロムの人々、わかりやすく言うとジプシーの人々がパリ南郊外にやってきて、べべ・赤ん坊が亡くなったと、そのべべ・赤ちゃんを埋葬してほしいともよりの市にたのんだら、お前たちは住民税を払っていないから埋葬できないと断わられたと・・・人権保護・人権擁護の国フランスで・・・人種差別の情けないフランスになってしまった・・・人間としてなさけなかーのフランスの新年・・・それから、数時間後にこの市長のもとにフランス全国からの抗議のツイッターで市のネットは爆発寸前、市長はエクスキューズのツイッターを出し、葬儀もその市の教会で今日行われ埋葬もする、ロムのべべ・赤ん坊の名前はマリア・フランチェスカちゃん、生後二か月半、ノエル・クリスマスの日に亡くなった・・・フランス中がロムのべべ・赤ちゃんにエクスキューズ・謝罪する・・・かろうじて、スレスレで人間の尊厳を取り戻したフランス・・・人間差別には強く抗議する・戦わないと人類の明日・未来はない・・・
by h-hatano-art | 2015-01-05 02:52