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波多野均つれづれアート

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ブルターニュ、サン・マロの港町に昇る朝陽

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油彩画 61X38      昨日は阪神・淡路大震災15年・・・連日、ハイチの悲惨な地震被害や、その後の救助対策、治安悪化の報道がテレビやラジオで流れています。フランスの夜の国営テレビのニュースでは、ル・ペイ・アネアティ、(希望が)消滅した国・・・とニュースキャスターが言っていました。自力では、とうてい復興できず、政府もなく、一般庶民はこれから何を希望にして生きていくのか・・・新年からカタストロフィの出来事ですが、多くの亡くなった人々への回向と追善供養、そして、生き残った人々のこれからの多幸を祈るばかりです。・・・わたしがよく知っている二十代後半の娘さんが、今日からガン治療のため、入院します。目と鼻の間にガン細胞があることがわかり、・・代われるものならば、代わってやりたいと・・・べべ、赤ちゃんの時から知っている女の子、おままごとをして無心に遊んでいた姿も覚えています。・・・パパがフランス人(ずいぶん前に亡くなった)、ママが日本人の日仏家庭の娘さんです。オペ・手術はせず、抗がん剤とレザー治療の一週間入院の予定ですが、どうなるか・・・。人生、生きていく中で、いろいろなことがあります。苦楽共に合わせての人生です。                                                                                                                              この絵は夏の早朝、日の出前、四時に起きて、絵の道具とキャンバスとイーゼルを持ち、現場まで運び、すべてを準備し、朝陽が昇ってくるのを待ちました。ブルターニュ地方、サン・マロの対岸にあるディナールの海岸・防波堤から描いた風景です。・・・太陽が刻々と一所懸命に昇るように、・・・どんな人にも、大人にも子供にも、人生には生きる希望が必要です。阪神・淡路大震災やハイチ大地震で生き残った人々や今日からガンの治療が始まる娘に、・・・しっかりがんばれ、人生は戦いだ、どんなことがあってもビクトワール・勝利する道を歩むようにとの思いで、この絵をお見舞いにおくります。ボン・コラージュ、勇気をもって・・・。
by h-hatano-art | 2010-01-18 08:19